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2004.09.23

「色彩と幻想の画家エミール・ノルデ」展

前にちらと書いた『ヒトラーと退廃芸術』のなかにも「退廃芸術家」としてその運命が書かれていた、画家「エミール・ノルデ」の展覧会が、東京の庭園美術館で開催中です。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/

(どうも巡回展で、あちこちを回っているみたいなので、もうご覧になった方も多いかも)

ノルデの人物や作品など、相変わらずの不勉強で、『ヒトラーと...』の前までろくに知らなかったのですが、折角お勉強をした機会でもあるので、時間を作って観に行こうと思っとります。
特に、10月10日(日)にある「色彩の嵐、絵画の嵐ーノルデはどのように受けとめられたか」という講演会は、退廃芸術問題とも関連ありそうなので、この日に併せようかな。

前の「ロシア・アバンギャルドの絵本」展を、行かねばねば〜、と思いつつ思いっきりぶっとばしてしまったので(泣・図録は本屋で買ったけどね)、今回こそは面倒くさがらず忘れずに...。

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『日本近代美術論争史』(正・続2巻)中村義一著

タイトル:『日本近代美術論争史』(正・続2巻)
著者:中村義一
出版社:精興社
定価:各2500円
初版:昭和56年4月(正)、昭和57年7月(続)
ISBN:4-7630-8106-3(正)、4-7630-8210-8

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「近代」の「知識人」が「美術」を「論争」した記録の本である。
まずもって、難しくないわけがない!(笑)

本書で取り上げられた「論争」は、日本人に洋画は描けるのか?といった、近代日本の始まりの頃のお話から、裸体画の問題、西洋建築の受容と消化、 戦争画の評価をめぐる問題まで、またあるいは、特定の数名の個人的な論争から、かなり多くの知識人や世論を巻き込んだものまで、と多岐に渡る。

本文は、内容も限られたページ数の中、各論争について、事態を淡々と追い概略的に描かれている。
(もちろん、各項についてより詳しく知りたい人のために、参考資料などはとても丁寧に記されているが)
しかし、2冊を通して読むと、100〜50年前の日本人が、海の向うからやってきた「近代」を、どうやったら自分たちのものにできるのか?混乱と格闘の記録集!みたいな、なかなかの読みごたえを感じる。

そうはいっても、隅から隅まで読むと脳味噌メルトダウンしそうなので(@@;;)、取りあえず、自分が関心ある分野の項目を選んで読んでみた。

(読んだ項目、正編)
●大正アヴァンギャルドの青春−前衛美術論争
●傷だらけの美術運動−プロレタリア美術論争
●美術批評の指導力−美術批評論争
●日本近代美術の帰結と出発−リアリズム論争

(同、続編)
●『白樺』近代主義の争点−「絵画の約束」論争
●大都市芸術の目覚め−建築芸術論争
●民衆美術運動の<哲理>−自由画教育論争
●もう一つのシュルレアリスム−超現実主義論争
●美術史の空白と暗黒−戦争画論争

大体、この辺が私の興味とシンクロし、あるいは当たらずとも遠からじな部分なのだが、特に「ほほう」と思ったのは、「美術批評論争」と「超現実主義論争」だ。

美術批評論争というのは、近代日本において、作品をつくる作家というシステムが定着するに従い、じゃあそれの紹介なりその良し悪しを語るときに、語るにふさわしい人材とは何なのか?どのように語ることが望ましいのか?という問題を巡って、作家や美学者、新聞記者(マスコミ、と言えるでしょう)などが入り乱れて論争した時期のお話である。
確かになるほど、西洋の絵画表現や彫刻表現を消化するだけでも大騒ぎなのだから、西洋の「クリティーク」という概念を、どう解釈するか、また日本の社会文化の中で表現するかだって、近代日本美術の大命題だったはずだ。
今、美術雑誌や一般雑誌、新聞、ネット上でも、何てことなく美術展や作品紹介、批評を見ることができる。
ただ、一体この文章のどこが作品と関係あるの?と言いたくなるような、超難解&意味不明な文章や(私の脳味噌レベルの問題かも知れないが)、反対に「そんな説明したら誤解してまうがな〜」とツッコミたくなるような、読む人が読んだらデタラメな記事、作品評よりも、書き手の主義主張が立ってる(というか、主義主張のために作品を利用している)文章も、よく見かける気がする。
この論争から数十年たった今、美術批評が歩いてきた道は、本当にこの道しかあり得なかったのか?
もっと多様で深い観照態度を、より多くの人に分かりやすく語る批評は、もう努力し尽くされたのだろうか?
と、改めて思いおこさせる論考だった。

「超現実主義論争」を読んで、一番感じたのは「シュルレアリスム(本文に表記を合わせてあります)」ってのは、何て難しい概念なんだということ(大とほほ)。
しかも、この論考では、日本のいわゆる「シュルレアリスト」といわれたアーティストや批評家らを巡って、その概念の有効性が大論争になったが、問題は、「日本においてはシュルレアリスムの受容は外面的なものに過ぎない」、「日本でこの論争が起こった時期、ヨーロッパのシュルレアリスム運動は既に沈滞化していた」、さらに「シュルレアリストはプロレタリアートとの関連性のため、当局から弾圧を受けた」というポイントが非常に興味深かった(また私の知識レベルが暴露...)。
しかも、公安当局が、彼らの取り締まりのために、シュルレアリスムの概念をせっせと学び、滝口修造ら理論家と取調室で渡り合っていた、というのは、今だからいえるがちょっとマヌな感じでもある(苦笑)。

「プロレタリア美術論争」「自由画教育論争」「戦争画論争」あたりは、もともと関心があり、また私の主フィールドに定めている朝鮮半島の近現代史とも大いに関わる問題なので、まあ熱く読ませてもらった。
しかしよく考えれば、「プロレタリア美術」と「戦争画」は、現在の日本社会では殆どその脈が切れた状態である。
「自由画運動」は、戦後の美術教育における根幹として認知されているものの、現在の美術教育では、さらに「観照教育」あるいは「セルフ・エデュケーション的芸術活動」が求められている状態だ。
これらは、放っておいたら忘れられそうな近代のあだ花だといえるだろうが、例えばプロレタリアのそれは、80年代韓国の民衆美術運動の過程、その総括を論じるときの鏡にもなるのではないか、と思う。

著者はただ事実の順序を綴るだけで、答えは出さない。
それでも、端々に、論争のなかに結果的に不毛だったものがあったにしても、その中で本気で芸術をやっていた先人への想いが伝わってくる。
たしかに手強い本だったが、近代日本美術の理論的な面を、網羅的に把握できただけでも、十分読んだ価値はあると思える二冊だった。

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2004.09.13

『1930年代の美術』E・ルーシー・スミス著

タイトル:『1930年代の美術』
著者:E・ルーシー・スミス(多木浩二・持田季未子訳)
出版社:岩波書店
定価:5200円
初版:1987年7月
ISBN:4-00-001179-0

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読後感を整理し切れていないのだが、図書館の返却期限がやばいので、取り急ぎ...(大汗)。

サブタイトルに 不安の時代 とあるように、1930年代を、いわゆる近代美術の百花撩乱期ではなく、『ヒトラーと退廃芸術 <退廃芸術展>と<大ドイツ芸術展>』
http://gozar.cocolog-nifty.com/meongmoengi/2004/08/__3.html
のように、さまざまなイデオロギーと社会不安、国際情勢の不安が入り組んだなかでの美術活動とは?という視点で描いている。
翻訳書であること、また著者の語り口に多少クセがあるのが気になるが、訳文がいい感じで、文章を平易に、雰囲気を柔らかくしているのでは?と思える。

本書の原書は85年に出版されているが、革命以降のソ連の捉え方は、『全体芸術様式スターリン』
http://gozar.cocolog-nifty.com/meongmoengi/2004/05/post_5.html
と共通する点が多い。
同時に、ソ連に限らず、さまざまな地域の潮流を取り上げているのが、個人的にこの本の気に入っったところだ。
もちろん、訳者も指摘しているとおり、アジア・アフリカ地域の状況がすっ飛ばされているのは気になるが...。
(まあそれは欧米研究者のお約束だしね・笑)

特に「ロシアにおける社会主義リアリズム」については、スターリンが新19世紀の<移動派>等から受けた影響に言及して特徴づけ、30年代のモダニズムの潮流からは突出して危険視されていた、としているが、一方で、内実は北米やラテンアメリカにおける社会主義リアリズムからの影響の大きさを描き出し、多様な展開をしていたことも説明している。当時のアメリカ大陸では、コミュニズムが進歩的な思想のひとつというか、トレンドであったことが、美術界からも伺える。
訳語では、真っ当なスターリン主義的美術と、その他の社会運動的なものを区別するために、アメリカの「FPA」などに参加した作家らの活動を著すのに、「社会的リアリズム」ということばを汎用的に使っていた。

それにしても、私も今までここで、随分「社会主義リアリズム」という用語を使ってきたが、そうとう安易に、むちゃくちゃに使ってきたのかな(誤用の箇所を自分で指摘できない・汗)。
私もこれからは、「社会的リアリズム」という用語も、もう少し意識してみようかと思う。

個人的に、1930年代のなかで、イギリスも含めたヨーロッパとアメリカのデザイン潮流を同時代的に論じる文章には、触れる機会も少なくないが、ファインアートのそれはなかなか見あたらなかったので(単に不勉強なだけか?)そういう点でも新鮮に読めた一冊だった。

うーん、いまいち通り一遍な書き方になってしまった(汗)
なんだかんだ言って、全然消化できてないのか、わし。おそまつ...。

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2004.09.12

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也(以外の人々):9月第2週

●9月11日(土)信也、この時局にマスターズリーグと中国行、スタジオをお留守に!(怒)

オープニングトーク。
ちゃっちゃ〜♪という音楽とともに、画面に大映しになったのは、なぜか平松正次!
一瞬、信也、この時局に過労で病欠か?と思いきや、なんと、マスターズリーグ代表の中国遠征に同行してお留守とのこと!
この肝心なときに、ちゃんと日本におらんかいっ!!いや、あるいはストを予期してお出かけしたのか...?
ともかくも、一瞬でも心配してしまった、私が莫迦だった....(泣)

しかし、そんなとき頼りになるのは、やっぱり「おしゃれな(by平松)」関根潤三翁!。
「何言ってんのっ」とお照れになる姿が、素敵〜。(萌え〜*^^*<すいません)
ちなみにもうひとりは谷沢健一。
「来週のスト問題、どうなるでしょうね〜?」
という平松の問いにも、
「そのとき考えればいいじゃーん。」
とすげない返事。(...)

ロッテvs日ハムの解説の前、谷沢が2チームの残り試合数を、もったい付けて説明。
坪内千恵子アナが、
「きょう日本ハムが勝つと、プレーオフマジックがつくんですよね」
と相づちを打つと、おもむろに
「マジック8でしょ?良く知ってるでしょ〜っ(にたーっ)」
っと、ちょっとキモい谷沢...。
さらに、解説の締めに、
「ロッテってね、はっきり言って、『昼あんどん』なのよ、デーゲームに強いの、いままで目立たなかったけどね、ま、きょう目立ったからいいか、...一体こりゃ、どんな締めなんだろうね(にた〜り)」
谷沢、信也がいないからって、ちょっとぶっ飛ばしてないか?

中日vs広島戦の解説は、「おしゃれでは関根さんに負けません!」と平松に紹介された横山和正アナと、関根翁。
「中日の野球っていうのは、監督の性格が出てて、しつこいね〜」
と、しみじみ語る翁。
確かに、翁の好きそうな野球パターンかも(汗)、中日のしぶい連打と継投を見ながら、声が弾んでおられた...。
最後に、
「今日は(中日先発の)平松に勝たせてやりたい、と思えるゲームだったね〜」
と締めると、画面がパチッと平松「正次」に切り替わり、
「はい、平松に勝たせてやりたい、という関根さんでしたが、私も平松です。」(スタジオ笑)
今更ながらですが、この人、結構おもろいわ...。

試合解説の後、いよいよ今日の本題「コミッショナーを激励」。

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は関根翁。
日本シリーズで「ON対決」があった年のこと、長嶋と東京ドームで話をていたところ、イチローが「来年メジャーに行きます」と挨拶に来た。
その後、長嶋が遠い目をしていたので、思わず「あんた行きたかったろうね」と声を掛けてしまった。
実は、巨人に入って1年目のあと、ドジャースの会長から、長嶋にオファーが来ていたとのこと。
もし彼が言っていたら、どんなプレイヤーになっていたかと、思わずひとりほくそ笑んでしまった。
イチロー君には、そういう先人がいたことも肝に銘じて、新記録を達成して欲しいと思う、というお話。

さすが関根翁、お話も深いわぁ...(はあと)。
#信也がおったら、いらん突っ込みしてるわな、きっと(爆)。

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●9月12日(日)無意味な間とごまかし笑いが、さぶいよ谷沢さん...

オープニングトーク。
きょうの信也代理は谷沢健一。
「野球の試合とは、まさに商品だ、選手と監督が造り、経営者側がそれを販売する、今週末のスト回避をみて、あらためて双方話し合えたことはよかった」
と、冒頭から理屈...いや理論全開。
解説の金村義明、偶然新幹線で、近鉄の磯部に会って話をしたが、来週の交渉を考えると、全く気が抜けない状態だという。
その後、谷沢と平松正次で、中日の独走も、パリーグのプレーオフも盛り上がってるのに、みんなそっちに気が行かなくて可哀想だよね〜、という話になる。
ところで、シーズン前は、「プレーオフなんてペナントを舐めてる」とか言ってなかったか?平松よ...。

試合解説が長くかかったので、進行はさくさくと進み、あっという間に「ネット裏のひとり言」。

今日の当番は金村、テーマは「がんばれ古田」。
ただでさえキャッチャーという重労働なのに、選手会の会長としてもがんばっている、自分も労組理事長をやっていたことがあるが、みんなをまとめるのは大変だった、彼のリーダーシップは並々ならぬものがある、今年の交渉はまだ続くと思うが、どうかがんばって欲しい、という話。
さっきの磯部との話によれば、来週の経営側の回答次第では、間違いなくストになるだろう、とのこと。

こんなヘビーな話をしつつエンディングへ...と思ったら、谷沢おもむろに、
「さっきのメジャー情報、マリナーズ戦のスコアの点数が間違ってました」
と、いつものごまかし笑いで修正、すっかり締まらない週末の夜であった。

それにしても、来週はスト回避できるのか?
そして、番組はOA出来るのか?
番組をブッチした信也は、復活できるのか?
待て来週!!(大汗)

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今だから書ける!?我家的超勝手合併陰謀プチ予言

下の記事であんな大げさなことを書いておいて、一転、ひどい与太話で恐縮なのだが(爆汗)、いちお旬ネタということでご勘弁くださいまし...。

今回の選手会と球団経営者側での交渉で、ひとまず「パリーグ5チーム『以上』」が約束された、パの合併問題。
その前のオーナー会議では、パリーグは来期5チームでいきませう!、という、何とも中途半端かつ自己破壊的な結論 ? が出てたわけだが、要は、ダイエーに対して、パの5球団がロッテと合併しやがれ、と、圧力をかけまくっていたのが真相だった。
暴力団排除とか言っておきながら、これじゃ自分らがマル暴まがいのやり方してんじゃん!と、我が家では二人して激怒り状態。
しかし、その事実が発覚する前には、この二人、かなり勝手な合併予測を繰り広げていたのだ。
今更ではあるが、内輪ながらなかなかもりあがったので、記念に(笑)書き残しておきたいと思う。

まずうちの連れ合いの予想は、
『西武&巨人合併陰謀』説!
その心は、と聞いてみると...。
今回のいわゆる「球界再編」は、ナベツネと堤が主につるんでやってきたことだ。
堤は、パのチームの合併を進めていたし、 ダイエーの件もしかり。
一方ナベツネは、 巨人がパに行ってもいい、などと言いだしている(公的な立場から外れたのに!)
しかも、ロッテの重光オーナーは、最近でもナベツネに合併の経過報告に行っていたし、西武解散説、なんていう怪情報まで飛び出したこともあった。
それらを合わせ考えると、巨人がパリーグに移行すれば、巨人と西武との合体チームが出来てもおかしくない、というのだ。
いつもは阪神中華思想主義者(...)の連れに、私が突っ込むというパターンなのだが、さすがにこの大胆推理には、不本意ながら感心してしまった(笑)。

ちなみに、私の推理は『オリックス&近鉄の合併チームにロッテが再合併』説でした。
だって、少なくとも、ダイエーは絶対に単独保有を主張し、移転して再出発したばかりの北海道日本ハムが、いきなり合併ではイメージ悪すぎ...、しかも、堤は「ロッテと西武は合併しない」と明言していた。
ということは...、合併したがっているかどうかで分ければ、「合併したい」と言っているのは、オリックス、近鉄、ロッテの3球団じゃん!
じゃあこの3球団が大合体すれば、あっさり4球団に減らせるわけですわ、というのが私の推理。
『野球小僧』で日々研鑽に励む連れ合いも、これで唸らしましたわ(笑)。
しかし、ロッテのあの素晴らしいファン魂(本当に感激させられること多数)が、そんなことは絶対に許さないでしょうけどね。
さすがに、最近の瀬戸山代表、重光オーナーの言動を見ていると、ロッテファンが可哀想すぎてしょうがない。

まあ、冒頭に書いたような確約が、経営者側から引き出された今としては、こんな飲み屋のヘタレ話(二人とも全く飲めないが^^;;)みたいな、トンデモな事態にならずに、済んだってことで...(大汗)。

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「リスクのない社会運動」としてのプロ野球改革運動

ここ数週間の、いわゆる「プロ野球再編」問題については、あまりの事態の急展開に、私自身の思いもあちこちに揺れていた、というか、いる。
とりとめもなくなりそうだが、過去の話にならないうちに、いまこの時点で考えていることを、書き留めて置こうと思う。

まずは、近鉄とオリックスの合併に端を発した、「経営者」vs「選手会・ファン連合軍」の対決は、これまでの社会的な葛藤や闘争の類とは、明かに異なっている。
こういう言い方が、適切な用法なのか自信がないが、妙に?「脱イデオロギー的」な展開になっているのだ。

あの保守派の論客で有名な木村太郎やら井沢元彦が、フジサンケイのTV番組で(あ、この辺、私の個人的なバイアスかかってます・汗)、労働三法を引き合いに出して、選手会を擁護する発言を繰り返していた。
自民党やら民主党にも、経営者側の一方的な合併に反対を唱える部会ができる一方、「連合」は選手会を組合として全面支援、外野として選手会批判=経営側擁護的な発言をしたのは、経団連くらいじゃないだろうか。

この問題、どういうイデオロギーや立場の人が見ても、経営側が一方的かつ排他的に物事を進めようとしていることは白々しいくらいに明らかで、そこへの人間として根本的な反感(だけ?)を接点に、あらゆるところから人が繋がっているように思う。
私も野球ファンであり、ダメながらも人間として、サイト左に書いてあるように、球団のやり方には「大喝」、選手会やファンの努力には「あっぱれ」(とほほ)、と思うひとりだし、もちろんネット署名もした。
ただ、こんなことを考えるのはヘンなのかも知れないが、この問題が署名やデモ、集会というような運動に発展してきた今、ある違和感も覚えている。
野球問題の集会やデモ、署名など、この「社会運動」に一般市民が参加したところで、おそらく何の社会的リスクも負うことはない、じゃあ、その他の社会運動ならどう...?という疑問が湧いてきたのだ。

例えばイラク派兵反対デモ、警察と衝突して逮捕者が出た。
他にも、集会に参加したら?こんな活動したら?公安にマークされるんじゃないの?みたいに、微妙なところに立たされている「社会運動」は、たくさんあるはずだ。
それが社会から、マスコミから見えにくいように、隠されているだけで...。
そのことが、こうした「社会運動」と、一般市民(もう少し私の感覚に近く言うと「パンピー」)との距離をつくっており、それらをアンタッチャブルなものとして印象づけている。
ならば一方、今回は?
合併反対・選手会支持の「署名に参加しました」「球場で合併反対のボード持って立ちました」、と職場で話したところで、自分のキャリアに影響するかい?
あるいは、合併反対デモに参加したら、公安に写真撮られるかい?

結局、(大さっぱに言うと)日本のみんなが、この問題を語り合える状況がつくられたのは、権威への怒りとか、選手会への共感とか、プロ野球愛とか、そういう感情以前に、これが個人間のイデオロギー的な軋轢を生まず、かつ、(関係者・業者以外には)個人の生活に対して利害やリスクを負うことのない、性質の問題だから、ではないか?という気がしてならないのだ。
「野球という夢を失うファンの悲しみ」という感情は、私もその通りだと思うが、それは大多数の個人の将来にとって、本当に、ほんっと〜〜〜〜に、自分自身の将来をかけた、致命的なリスクなのだろうか....?。

私も前に書いたように、またこの前の集会で発言していた人のように「せめて野球くらいは、正しいことが通る世の中になってほしい」という気持ちは、とても大切なことだと思う。
だけど、そこに向かう気持ちがあるなら、野球以外のことも正しいことが通る、世の中にしようよ。
今回のことで、脱イデオロギー的に多くの人が野球に向けた気持ちを、同じように(とはいかないだろうが)、ざっくりとでも、他のことに向けてみたら、世の中もうちょっとましになると思うのだが。

この問題が、将来に成果を残すとするなら、野球界全体のもっと自由な発展ともうひとつ、結構セクトでガチガチに縛られてる気がする、今の日本の社会運動が、もっとノンセクトで垣根の低いものになることで、あって欲しいと思う。
果たして今回のことが、一過性のブームで終わるのか、社会と個人のあり方を変えるものになるのか、ちょっと、いや相当大げさかも知れないが、私なりにこれからも考えていきたいと思う。

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2004.09.08

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也:9月第1週

#プロ野球を巡る事態が急展開しているこのご時世、とっとと更新しなければならぬところ、当方の生業も急展開でありまして(汗)、取りかかりが遅れてしまい、どうもすいませんです。


●9月4日(土)信也、おそれ多くも根来コミッショナーを「激励」

オープニングトーク。
プロ野球は、今乱気流状態にあります!と、プチハイな信也。
今日は根来コミッショナーと話して、激励(タカビー!)してきた、とのこと。
谷沢健一、ストにはお金が掛かる。94年にMLBがストを250日やったが、彼らの選手会はそれでも揺るがないくらいの資産があるのでいいけど…。
高木豊、こうなると、双方の落としどころが難しいよね〜というお話。

横浜vsヤクルト戦の解説の前、坪内千恵子アナ、何を思ったかいきなり
「高木さん、アテネから帰られて、一週間ですよね、ね...」
と、謎の振り。
高木、真意が読めず、
「そ、そうですけど...?(何か?)」
坪内「じ、時差ボケとか、ありませんか?まだ...」
高木答えて、
「いつもボケてますからっ」
...高木さんに萌え〜!(爆)

試合解説の後、いよいよ今日の本題「コミッショナーを激励」。
いちおう最高責任者のコミッショナーをつかまえて激励とは、さすが「プロ野球ニュースは球界再編議論の中心」を謳う(爆)信也である。
信也のご進言内容は、まずはコミッショナーの権限をもっと大きくしてほしい、ドラフトを改革して、戦力の不均衡や裏金がなくなるようにして欲しい、と、大きくこの2点。
根来さん答えて、
「専門家に相談します」
だったそうで(...)。
ただ、今後は有識者(OBなど?)の意見を聞く機会を持ちたいとのことで、ちょっと期待モードの一同。
しかし、冒頭で「後でゆっくりと...」と言った割には、あっさり締めてしまう信也。(あーあ)

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は谷沢。
朝起きると、ネットに接続していろいろとファンの声を読むが、「ファンがそっぽを向いたらプロ野球は終わり」というファンの声がある一方、経営者側からは「経営者がそっぽを向いたらプロ野球は終わる」という声がある。
現在のように、ファンと選手と経営者、それがこんなに対立してしまっていいのか?本来はそれぞれ支え合うものではなかったのか?というお話。
話が終わると信也、おもむろに
「いま都市対抗やってるでしょ?シダックスと、谷沢さんのクラブで一緒になって、パリーグに新規参入すればいいじゃない!」
谷沢答えて、
「私の夢は、今年ごたごたの末に元に戻って、また数年やって立ちゆかなくなり、決断ができない、そうなったら、アメリカやアジアからの選手を集めて、夢の独立リーグをつくっちゃって、イースタン廻りですよ!」
高木さん
「結局そこへ持っていくの?すっごい自分本位!」(大爆笑)
西武が解散するとか、ヤクルトが他と合併するとか、怪情報が乱れ飛んで、営業さんはチケット売れなくて困ってますよ〜!という谷沢の叫びで、今日はおしまい。

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●9月5日(日)関根翁にライバル現る!?草野球に現れた、謎のルールブック爺さん...

オープニングトーク。
今朝はMLBのマリナーズの試合、というか、イチローの打席が楽しみで観ていたら、出る出る5打数5安打にびっくりしたという信也。
今日の解説平松正次に、
「あんな当たりまくってるイチローを押さえるボール、何かありますかね?」
と聞くと、平松答えて、
「ありませんね。(大爆笑)打ち損じを待つしかないですよ」
加藤博一(信也は、さり気に「谷沢さん」と呼び間違えていた^^;;)、おもむろに
「センター方向が69本、左方向が37本、右方向が36本、つまり、野球少年たちにも、センター方向に飛ばすことが、安打製造器になる、という教えになりますね」
と、珍しく知的な(...)解説。

試合解説の後、球界再編問題のつづき。
明日は選手会の代表会議、スト権が話される予定、さらに、セリーグの会議、午後から12球団の実行委員会。
明日はオーナー会議で、合併の話が報告され、承認されるだろう、という平松の話。
選手会側では、ストをやりそうだという話も、加藤から出てくる。
2日間のストでは、経営側も堪えない。無期限でやる方が、彼らもイタいことはそうだが、年俸カッと問題などで、選手間で葛藤が出てくるかも知れない。
ちなみに、佐々木家の家族間では「1週間がいい」ということで一致したそうだ(...)。
しかし平松、日程の決まったストでは、結局日程を先送りしただけになってしまうので、ストはやらないに越したことはない。
一方、加藤は、アテネが終わって今ちょうど、ファンも野球の楽しみが深まった時期なのに、もったいないことだ、特に日ハムの選手は、移転後努力してきたのに、かわいそうでもある。
信也最後に、
「ともかくも、コミッショナーに毅然とした態度で判断をして欲しい」
ということで、ひとまず締め。

「ネット裏のひとり言」、今日の当番は平松。
野球のルールは、非常に難しい、しかし、公式の野球規則の本は全然分からない。ところが最近、『日本プロ野球珍場面名ジャッジ』という本を読んで、非常にルールがわかりやすくなり助かったな、と思っている、ルールに関心のある方は、ぜひ読んでみてください、いや、本の宣伝じゃないですよ!(汗)。
信也もしみじみと、
「本当に、野球規則の公式本は難しいよね〜。今度、試験問題つくって、番組でみんなでやろうか!」(大爆笑)
加藤博一、
「僕は、ルールで分からないことがあると、審判の人の携帯電話に掛けて聞いておくんですよ」
と、続けて
「そういえば、少年野球で、ランナーが2塁から3塁に盗塁し、ピッチャーが投球姿勢の途中でけん制球を投げてしまい、アウトかボークか大モメになったとき、ひとりの爺さんがおもむろに出てきて、『それは、アウトじゃ!!』と一喝したんですよ。後で審判に聞いたら、本当にアウトだった。選手は全員ボークだって言ってましたけどね」(爆笑)
加藤曰く、その爺さんの正体は、普通の草野球関係者だったらしい。
「すご〜い、その方に会いた〜い!」
と、関根翁もびっくりのスーパー爺さんに敬意を表しつつ、今週はおしまい。


#ところで、この後、選手会が「毎週土日をスト」と決定してしまった...。
いや、個人的にはスト全面支持なのだが、問題は、週末のプロ野球ニュース、そしてこのシリーズの存続である。
最悪、このまま続行不可能になるのか!?金曜日までの動向をまずは見守らなければ...。

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