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2004.08.30

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也:8月第4週

●8月28日(土)オリンピックネタの旬を逸しでて、信也、ちょっと淋しげ...。

オープニングトーク。
今日、オリンピック帰りの城島に、球場で会ってきたという信也。
さっそく「長嶋監督の様子はどう?」と聞いたら、元気そうで安心したとのこと。
信也はそっちの方が心配なんかい!と思ったら、
「いや〜、城島と和田は、空港からタクシーで駆けつけたといいますが、こういう選手は、監督からすると、とてもありがたいですよねぇ〜」
と、解説の関根潤三翁と加藤博一に振るなど、さすが、お約束の「精神訓話」は忘れない。(...)

試合解説の後、おもむろに関根翁へ「落合監督はいい監督」ですか?と振る信也。
関根翁曰く、落合監督は気配が出来ていると言い、加藤博一も、選手をたくましく育てる指導をしている、と評価。
高代コーチ曰く、落合監督は、現役の時も、試合中ベンチを動かなかった、そこで指導術を勉強していたのでは?というらしい。
さて、中日の優勝の可能性は何%?という話になると、関根翁のお答え、
「何%かは分かりませんけど、(いま)一番手にいることは確かですねっ。」
...てか、確かにいま中日1位やんけ!
更に加藤が、若干ツッコミを込めて、
「いや、そりゃ、中日がいま上位にいるわけですからね、優位なのは間違いないんですけど...」
というと、関根翁すかさず、
「話合わせぇよ!」(スタジオ大爆笑)
加藤、しどろもどろになりつつ、
「いや、もう時間も押してるし、話して大丈夫?」
関根翁が信也を押しのけて、
「大丈夫大丈夫!」
司会ですか関根翁は!!
さすがに、無理矢理締めて次に進む信也...。

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は関根翁。
長嶋監督が、五輪代表を成田まで出迎えに行った話。
これも、代表選手の体を張った懸命なプレイに、監督が感動したからだろう、私自身も、彼らのスポーツマンシップに感動した、高校野球を観るような感動を覚えた。
ところが話の後、信也が、中村ノリや、他の選手のヘッドスライディング、あれくらいのプレイを、ペナントレースでも見せて欲しいね、と振ると、一転、
「いや、あれを140試合やったら、身体もちませんよ。」

私事ながら、今日も関根翁のお茶目さんトーク炸裂に、萌え〜(すいません)でありました。
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●8月29日(日)高木コーチ帰国、でもアテネより怖いぞ今日のスタジオ...

オープニングトーク。
今日は、オリンピック帰りの高木豊が、戦々恐々と登場。
左右を囲むのは、これまで執拗に高木をいぢめてきた信也、そして笑顔の陰に凶器を隠す関根潤三翁...。
「高木さん、何かすっきりした顔してますね〜」
と、さっそく突っ込む信也に、高木、
「そんなことないですよ〜、疲れてるんですよ〜(^^#)」
...ていうかそれ、さっきまで『リレーナイター』出てて、梅田淳アナとまりっぺのやかましい喋りにあてられて疲れてんだろ?(汗)

西武vsダイエー戦の解説に登場した関根翁、西武フェルナンデス選手の打撃を観て一言、
「フェルナンデスって、名前もいいけど、プレーもいいよね。」
...「名前がいい」って、その心は????、翁のご金言はいつも奥深い...(汗)
ていうか、この後に肝心の「高木代表コーチ詰問コーナー」があるのに、翁解説長すぎ。

そして試合解説もおわり、いよいよ高木コーナー。
信也おもむろに
「どうやったら、金取れたと思います?」
なんちゅーまた、ダイレクトな質問...。
しかし、五輪前のあの「うっ....」ばかりな状態とは違い、意外にさばさばと語る高木。
そして信也、
「(中畑は)肩に力が入りすぎていたのでは?関根さんみたいな、とぼけた監督だったらどうでしょうね」(スタジオ爆笑)
高木、まじめにそれを受けて(汗)、
「関根さんは、人生においてとても余裕がありますからねぇ...」
と、関根翁、
「たいそうなこと言うなよ〜!」
でもちょっと嬉しそうな翁、お茶目さんっ(はあと)。

「ネット裏のひとり言」は、高木のアテネ総括。
オリンピックを経験して思ったのは、これからの国際大会には、選手にはどんどん出場して、成長してほしい、野球の伝道師になって欲しい、というお話。
甲子園の高校野球のような状況で、はらはらして観ていた、他の球技のように、強い方が絶対に勝つとは限らないのが、野球の難しいところだなあ、という、信也のおまとめだった。

#あのすいません、男子バスケのアメリカ代表も、NBLの選手集めたのに負けてるんですが...(大汗)。

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2004.08.24

男子体操の採点問題、韓国は提訴していた

ここでも取り上げた、オリンピック男子体操個人総合の、韓国判定問題、目の前の競技に数日気を取られてるうちに、えらく展開してました(大汗)。
当blogにアクセスいただいてる方の中にも、この問題を調べようと思って検索していらしたケースも多いようで、それなのに、こんな個人的な動機で書いてる記事に当たっちゃってガッカリ...、では申し訳ないので、取り急ぎ調べたところを載せておきます。

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2004/08/21-21:53
採点ミスの審判、出場停止に=男子個人総合〔体操〕
 【アテネ21日時事】国際体操連盟(FIG)は21日、アテネ五輪男子個人総合の結果を再調査した結果、銅メダルとなった梁泰栄(韓国)の平行棒で採点ミスがあったことを認め、この採点にかかわった3人の審判を出場停止とした。FIG規則では審判の採点は最終結果であり、変更はされない。
 体操の男子個人総合はポール・ハム(米国)が最後の鉄棒で逆転優勝したが、5種目終了時点で1、2位を占めていた韓国側が抗議していた。 
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(C)時事通信社

2004/08/22-22:43
韓国、採点ミスをCASに提訴へ=却下の見通しも〔体操〕
 【アテネ22日時事】22日の当地での報道によると、アテネ五輪男子個人総合で銅メダルとなった梁泰栄(韓国)側が、平行棒での採点ミスを認めた国際体操連盟(FIG)をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴える方針を固めた。ただ、CASのスポークスマンによると、わいろなどの介在しない採点問題の訴えは、却下される見通しだという。
 男子個人総合は5種目終了時点で1、2位を占めていた韓国勢が、優勝を逃していた。ミスを認めたFIGはかかわった3人の審判を資格停止としたが、「審判の採点は最終結果であり、変更しない」との声明を出している。韓国側は正しい採点なら梁が優勝していたと主張している。
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(C)時事通信社

以上、時事通信社サイト『時事ドットコム』より
http://sports.jiji.com/athens/

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さっきも、韓国KBSのニュースで観たんですが、韓国ではもちろん、アメリカでも大きい問題になってるみたいですね(アメリカ人は、五輪に関心少ないんじゃなかったの?というつっこみはさておいて...)。
どうも、韓国・アメリカ両国間での協議ていうのもあるらしいし(何を話してるのかは不明ですが)。
韓国では「第二のオーノ事件」なんて言われてますが、取りあえずハム選手には罪はないので、いらんとこで反米意識に火がつかないといいんですけどね(とほほ)。

追記:
もうこの際、粘着質なら(笑)とことん、と思って、この時間まで種目別鉄棒観てました。
またジャッジでうだうだありましたな...。
ヤン・テヨンは状況悪かったけど、失敗は失敗だから、今回ばかりはしょうがないね。
まあ、米田君(*^^*<すいません)、メダルおめでとう、ということで。

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『セルフ・エデュケーション時代』川俣正+ニコラス・ペーリー+熊倉敬聡 編

タイトル:『セルフ・エデュケーション時代』
著者:川俣正+ニコラス・ペーリー+熊倉敬聡 編
出版社:フィルムアート社
定価:2200円
初版:2001年12月
ISBN:4-8459-0127-7

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この本も、実は読後1ヶ月を経過してしまった(大汗)。
というか、正直、ちょっと感想を書くには、難しい(難解なということではなく)本だなと思って、うだうだしていた。
本来なら、この本を読む前には、川俣正氏の『アートレス』を読んでおく必要があったと思う。
そうしないと、個人的には、その順序をすっ飛ばして、この本だけで「セルフ・エデュケーション」を語れないな、という感覚があったからだ。
ただ、また全部忘れてしまうとそれはそれで大変なので、現在記憶に残るところを少しだけ。

川俣正氏の活動をご存じな方なら、未読でも内容の察しはつくかと思うが、いわゆる、一般参加型のアート・プロジェクトや、コミュニティによる文化活動を通じて、「セルフ・エデュケーション」という、社会教育のひとつの代案を提示する、というのが、本書の概要といえるだろう。
私としても、過去にアートプロジェクトのスタッフなどをした経験もあり、この手のテーマには、非常に惹かれるものがある。
ただ、読みながら、どうにも微妙な「違和感」を感じてしまう。
マニュアルらしくないマニュアルを読んでいる感覚というか、事例紹介の中にいきなり、「さあ、あなたもプロジェクトを作ってみましょう!」というような煽りが出てきたり、具体的なガイドブックを目指しているようでありながら、徹底して実用的でもなく、結果的に、妙な教条的というか、悪いことばで言えば、タカビーな感じを受けてしまうのだ。

そうした手強さが感じられるのは、たぶん、その独特な編集手法からではないかと思う。
本書は、文中でも事例として挙げられている「パラテクスト」「インターリーディング」というテクストの編集方法が誌面に使われているが、これが私の性に合わないのだろう。
パラテクストは、具体的には、本文の内容の要約が、誌面上部にちょこちょこ入っていることを指しているのだが、ついつい「大きなお世話!」と突っ込みたくなってしまう。
また、「インターリーディングの発送によって必要原則を散布してある」と、本文目次凡例にあるが、これも、その事例から何を学ぶべきか、どう解釈するべきかが各項にくっついてくるので、なれていないと、構成自体が散漫な印象を与えてしまうだろう。

っていきなり書くと、私がこの本と、提唱している内容の批判をしているように見えてしまうが、私は川俣正氏の大大ファンである(爆)。
とくに、屋上看板の後ろや工事現場の片隅に個室を作って、実際に住んでみる『東京プロジェクト:ニューハウジングプラン』では、氏のプロジェクト報告会を聞きに行ったが、話が面白く、人当たりも良く、「普通さ」を忘れない、素晴らしい作家であり人物だなと、ひたすら尊敬してしまった、勿論今もそうだが。
私の生家のママが、彼のバラックの作品をテレビで観て「面白い作家さんがいるのね〜」と、それは感心していたくらいだから、幅広い訴求力のある作家さんだな、とも、その面でもとても素晴らしいと思う。

それに、本書で取り上げられている事例の多くは、率直に私の心を打つものだし、日本の教育やコミュニティ活動に取り入れたらいいのに、と思えるものも少なくない。
特に、ニューヨークの犯罪地帯で行われている子供たちの絵画運動、ロサンゼルスの壁画運動、新たな美術鑑賞教育のメソッドなどは、とても興味深い。
#またも話が韓国ネタに逸れて恐縮だが、70年代にロスやシカゴで展開された市民壁画運動は、80年代の民衆美術運動にも、理論的に大きな影響を与えている。

文句タレなのか、ベタ褒めなのか、はっきりしろよ、と言われそうだが、実際私のなかでも、読後感が複雑なのだ(苦笑)。
ただ、こうしたプロジェクト型のアート、またコミュニティ活動に関心がある方は、一読に挑戦してみることをおすすめしたいと思う。
今後『アートレス』を読んだら、この本への印象も、変わるかも知れない。
そうしたら、もういちどこの本のことを振り返ってみます。


ひとまず、川俣正氏の公式サイトを紹介して、締めさせていただきます。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~onthetab/

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『すぐわかる 画家別 近代日本版画の見かた』岡本祐美+西山純子+滝沢恭司+今井圭介 著

タイトル:『すぐわかる 画家別 近代日本版画の見かた』
著者:岡本祐美+西山純子+滝沢恭司+今井圭介 著
出版社:東京美術
定価:2000円
初版:2004年2月
ISBN:4-8087-0751-9

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最初に読んでから1ヶ月以上経って、既に図書館にも返してしまったので、あまり詳しく書けないのだが、とりあえず覚えていることだけでも、簡単に...。

最初手にしたときは、今年に入ってからの近刊なので、今さら近代日本版画入門って!?な感じもあったし、いわゆる「お買い物ガイド」(苦笑)なのかと思っていた。
ところが、いざ読んでみると、先の『カラー版 世界版画史』
http://gozar.cocolog-nifty.com/meongmoengi/2004/07/__2.html
と同様に、版画史と印刷史との関連性、版画の社会的な役割や意味、刷師の時代から「自刻自摺」への移行、またモダニズム美術運動の中で版画が占めた位置、こうしたものを、作家評伝を通じてしっかり押さえている。

私がとくに関心を持っている時代、山本鼎以降の創作版画運動、大正期はじめの版画ブームの実体、当時の版画同人誌『方寸』『月映』、さらに昭和の版画集『新東京百景』についても、ページを割いて解説されている。
各作家についても、一人当たり見開き2ページの限られた誌面のなかで、それぞれの生い立ちと作風の特徴を、丁寧に紹介している。
全体を通じて、近代版画運動の系統はもちろん、その活発さ、表現の多彩さが伝わってくる。
オールカラーなのもありがたく、簡便ながら充実している、なかなかの良書だと思う。

うーん、やっぱり藤巻義夫はいいなあ、小野忠重は、日本版画史において外せない人物だな〜、と、あらためて痛感(結局そこに落ち着くんかい>自分)。

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『ヒトラーと退廃芸術 <退廃芸術展>と<大ドイツ芸術展>』関楠生著

タイトル:『ヒトラーと退廃芸術 <退廃芸術展>と<大ドイツ芸術展>』
著者:関楠生
出版社:河出書房新社
定価:2400円
初版:1992年10月
ISBN:4-309-22234-X

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ナチ時代の文化プロパガンダについては、検索してみたら、既に先行研究がたくさんあって、私のような者が、本の感想など書くのも恥ずかしくなってしまったが、それでも浅学なりに(汗)思うところがあるので、ご笑覧いただければ幸いでありんす。

「退廃芸術」という単語だけは、前からちらちらと耳目に触れていた。
だが、それがどのように定義づけられ、どんな扱いを受けてきたか、具体的には勉強不足で詳しく認識していなかった。
そして何より、退廃芸術があるのなら、その反対の「非」退廃的な芸術って、何なのよ。
退廃芸術ということばの露出度とは反対に、それら「ヒトラー御用芸術」がどんなものであったかについては、浅学な私でなくとも、それほど広く知られてはいない分野ではなかろうか。

本書は、日本人のドイツ研究者が、1937年の「退廃芸術展」を核にして、退廃芸術の行方、また御用芸術の扱いを調査しまとめたものだ。
ワイマール政権からナチス政権への流れ、また1930年代までの、モダン・アートの大勢を、大掴みに知っていれば、決して難しくなく、むしろとても読みやすい文章になっている。
しかも、それでいて、内容はさまざまな資料をもとに、多角的に考察されており、研究文献としても十分役立てられるのではないだろうか。

本文では「退廃芸術」の名のもとに、当時の先端表現であった、表現主義以降の芸術表現がことごとくドイツ国内から排除され、あるいは「退廃芸術展」で晒しものにされる過程が綿密に描かれており、その部分だけでも十分に読みごたえはある。
しかし、私がもっと関心を持ったのは、「退廃芸術」の反対にある、「健全」でかつ「ゲルマン民族の美を湛えた」とされる作品群、作家たち、彼らの活動だ。
当局は「退廃芸術家」の排斥をすすめる一方、「大ドイツ芸術展」の開催などを通じて、これら「健全」な美術を広めて行こうとした。
本書では、なかなかメディアに表れにくい、この作品群の図版が、多数紹介されている。

私は、ご覧のとおり(笑)民族崇拝も社会思想関連も、語るにはまるでお門違いな奴だが、特定の社会運動や思想に向かって表現を行おうとするとき、それらの作品がどんな特徴をもつのか、という問題には、思想の方向性に関係なく、関心を持ち続けている。
芸術のあり方は、いつでもどこでも、その時代や地域と深く結び付いてきた。
しかし、特に近代社会に入って、芸術は特定の社会運動に意識的にコミットしはじめ、運動の理念をビジュアル化するメディアとしての役割を、積極的に担うようになった。
ロシア革命から、アジアに、中米に、アメリカに広がったプロレタリア美術、最近では70〜80年代韓国の「民衆美術運動(私の守備範囲ですが・汗)」、また、別の脈絡で、北朝鮮の「人民芸術家」なんかもそういえるだろう。
話を広げて、1930年代の欧米での全体的な美術潮流については、別途読んだ本もあるので、また次の機会に...。

話を戻すが、ナチスドイツの公認芸術がどんな作品なのか、本書で初めて目にした。が、...硬い、ひとことで言って、キツい、というか、つまんない(苦笑)。
例えば絵画であれば、絵のなかの人物が、いきいきして見えないのだ。。
登場人物は「ゲルマン民族の美しさ、健康さ」を具現化した姿でなければならず、弱々しい描写、また他民族(特にユダヤ系的に見える)の表現には、容赦なく「退廃的」のレッテルが貼られた。
結果的に、それら親ナチ美術の表現は、どんどんステレオタイプ化、また記号化していく。

この記号化というのが、やっかいな奴だ。
為政者側からすれば、芸術を自らの広報手段として考えるとき、それはできるだけ多くの人=大衆にとって、分かりやすいものでなけばならないだろう。
そうすると、表現は「記号」=民族の典型像、大家族(ナチスは多産を奨励した)堂々とした農民、勇ましい軍人etc.を多用するようになる。
流行りの言い方をすれば、右脳的 感性で創作、観照するのではなく、左脳 記号の解釈として創作、観照する作品、といえる。
現代の新しい、多様な美術表現や、その観照マナーに慣れている身としては、カタい、つまんない、のびのびして見えない、と感じられるのも無理はない。

もっとも、これは著者も指摘しているとおり、親ナチ運動の旗振りをしていた作家たちが、その政治力に比べて、実力の方は...(汗)だった、という実情も、関係あるかもしれないが。

私がこの本で最も気になっているのが、最終章の、大戦後の話だ。
「大ドイツ芸術展」当時のいわゆる御用作品が、1974年に再度展示されることになった。
ナチ時代は、ドイツ史のなかでも大きなトラウマであることは周知のとおりだが、やはり展示にあたっては反対意見も多かったとのこと。
ところが、いざ公開してみると、「難解な抽象美術よりこちらの方が心地いい」「こうした家族像こそ、私の観たかった絵だ」という反応が、意外に多かったというのだ。
これらの多くは、別にナチ時代への潜在的なノスタルジーがあるとか、あるいはネオナチの対等とか、そういう問題とも違う(いや、現実にナチの再検証が進んでいた時期だけに、そういう憂慮もあったそうだが)、単に「分かりやすい絵が好き」という観照態度も少なくなかったのだ。
観照する側の感性や、美術への知識を云々して、彼らを「見る目のない大衆」と言ってしまうのは簡単だ。
だが、この出来事は、美術作品と社会、個人のあいだの関係性を、改めて問いかける、重要な問題ではないだろうか。

例えば、先に挙げた旧ソ連の社会主義リアリズム美術、メキシコ壁画運動、韓国の民衆美術、すべてに共通した表現課題は、美術教育から疎外されてきた階層に、どういう表現で運動のメッセージを伝えるか?だった。
そのときまず考えられるのは、できるだけ多くの人に「分かる」表現で、という共通認識だ。
大衆に受け入れられる「分かりやすさ」と、芸術としてのクォリティとを、どう両立させるのか、それが、社会運動と美術が結びつくときの、大命題だった。
しかし、それは、確実に送り手の意図通りのメッセージを、受け手に伝えることができるのか?
あるいは、上のドイツの例のように、その作品が作られた社会背景と、作品とを切り離した場合、作品が当初表そうとしていたメッセージは、変化してしまうのだろうか?
例えば、親ナチ作家が当時作った彫刻作品が、後年、旧東ドイツのスローガンと共に設置されていたこともあったそうだ。
また私が初めて、韓国の「民衆版画」を観たとき、こんな木版画で、どうやって社会を動かそうとしたのだろう?と思ってしまったのも、ある意味、無知が招いた誤謬ともいえる...。

もう一つ別の面から考えると、ある集団が社会変革を試みるとき、ナチのようないわゆる帝国主義ファシズムだろうが、韓国の民衆美術のようなボトムアップな労働運動だろうが、結局同じ方法論を使っている、という問題も、看過できないところだ。

...うーん、うまく文章が結べないが、1930年代のある状況を、過去の史実に終わらせず、現代のさまざまな美術運動、また美術と社会、個人の関係を見つめ直すときの、ひとつの指標として生かして行きたい、これでひとまず、私の読後感のまとめとしておきたい。すんません...。

最後に、この本を読んで、彫刻家の「エルンスト・バルラハ」に、ものすごくはまってしまった。
彼の作品は「退廃芸術」として多数紹介されていたが、こんなに心を動かされる作品群が、戦後まで議論を呼ぶことになるとは...、もちろん、個人的な感情で言ってるんですが。

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2004.08.23

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也:8月第3週

#『週刊ベースボール』今週号の表紙、「球界再編問題:聞け!100人の声」と大書してあるなかに、その100人の写真がうわーっと載っているが、佐々木信也、なぜか他の99人から離されて、真ん中にぽつり...。
これはどういう編集意図なのだろうか?
疑問に感じつつも、思わず大爆笑の我が家であった。

●8月21日(土)信也、慶応学閥自慢ばりばりで番組を私物化か????

オープニングトーク。
「寝不足のみなさん、こんばんは!」
と、いきなりオリンピックどハマリモードの信也。
特に、昨夜の柔道、日本のアベック金メダルには興奮したらしく、
「あれを観ずには寝られません!」
と、寝不足で逆に?ハイ状態(...)。
しかし、おのれの仕事はきちんとやってまっせ、とアピールすべく?今日千葉マリンスタジアムに行った話を始める。
信也、そこでロッテの今江選手の初ホームランを見たが、
「高めの球を打ったときは、出会い頭という感じがするが、低めの球のホームランは、本当に打ったという実感がわく」
と、むりやりな?持論を展開。
一方、今日の解説陣の現役時代といえば、大矢「カーブしか打てなかった」デーブ大久保「低めしか打てなかった」...。

今日の最初の試合は、そのロッテvsダイエー戦を、デーブと田中大貴アナが解説したのだが、田中アナを紹介するとき、信也、
「彼は、僕の慶応大学野球部の後輩なんですよ〜」
と、さりげなく先輩風を吹かせる。
いったい何十年前の先輩じゃ!

今日の試合解説から、オリンピック結果速報に入る前に、信也、おもむろにまたも
「私のネクタイの中で、オリンピックをやっています!」
...よく見えないぞ?遠目にはヘンな柄...(苦笑)。
「みんな、一所懸命マラソン走ってるんですよ、これ」
あっ、ほんとだ、よ〜〜〜〜く見れば(汗)。
まさか信也、わざわざオリンピック合わせでネクタイ買ってるんだろーか...。

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は大矢。
横浜の佐伯は、なかなかレギュラーの機会に恵まれなかったが、いつも諦めず練習している姿勢が立派だ、という話。
と信也、横浜の多村、村田が打撃をがんばっている、鈴木尚典も、打撃はいいのに守備がね〜と、デーブと二人もりあがってしまう。
すると、大矢さんおもむろに、
「鈴木尚典の守備(をあそこまで鍛えるの)は、大変だったんだから〜、ほんっと〜。1年目はまずフライを捕れるようにして、2年目はゴロで、とか...」
と、感慨深げなひとこと。
すかさず、信也とデーブ、やっぱり教え子はかわいいんだな〜、と大矢をいぢめる。
信也さらに
「監督が教え子をかばう気持ち、分かるよ〜、僕の後輩の山下監督も、よく選手を育てているね」

最後はやっぱり、慶応学閥自慢かよ、信也!とつっこんだところで、今日はエンディング...。

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●8月22日(日)今日の番組は「小田・石井夫婦デー」に決定!の超内輪ウケ(大汗)

オープニングトーク。
「石井アナのご主人が、チーム名と名前はいいませんが...(笑)今日はヒーローになって、お立ち台に上がりました!」
石井アナ、大テレ...と思いきや、
「ええ、初めてのお立ち台でして、試合終わって10分もしないうちに、ユニフォームも着替えないまま、電話がかかってきましたよ〜」(スタジオ大爆笑)。
信也、ここで
「ロッテの選手だったっけ?」
と、謎のツッコミ...。

と、今日の解説土橋正幸、
「私たちの頃はお立ち台なんてなかった、白黒テレビの時代だしね、テレビの取材なんて...(遠い目)」
もうひとり、谷沢健一も
「お立ち台、もうさんざん上がりましたよ、金メダルみたいに(スタジオ大爆笑)、でも、スタンドのお客さんにアピールなんて、しなかったけどね」
信也、
「(今は)みんな同じこと言い過ぎ!もっと違うこと言えばいいのに...」
そういう締めかい...。

さて、話題はさっそくオリンピックギリシャ戦の結果へ(笑)
決勝リーグ1位通過、オーストラリアvsカナダの勝者と対戦、負けた方はキューバと対戦するが、
「いや〜、最後まで油断できませんね〜。」
萌えて、いや燃えてますね、信也...。

試合解説はさくさくと進むが、問題(?)は、広島vs巨人戦。
ここで巨人のキャッチャー小田、攻守に大活躍を見せ、お立ち台に上る!
アナ「二安打二打点、好ブロックもありました!それにしても(逆転タイムリーは)火の出るような当たりでしたね!」
小田「いや、火は出てないと思うんですけど...。」(爆)

画面が切り替わると、そこにはいきなり石井アナが!(スタジオ大喝采)
土橋、
「普段出場機会がないのに、チャンスで活躍できるというのは、これは、奥さん、陰でかなり努力してるんじゃないの?」
石井アナ、
「いやいや、私は何も...(汗汗)」
土橋、
「こうして出場機会を得ても、活躍できなければだめですからね、今日は奥さんが居るから褒めましたけどね、褒めるに値する活躍でしたよ」
と、みんなでこれでもかと小田をベタ褒め。
信也、
「石井アナ、おめでとうございます!、とても嬉しそうにVTRを観ていましたね」
(いやいや...、と石井アナの声)

ここでニュース、選手会側と機構側の話し合い「協議交渉委員会」が、明日23日行われるとのこと、だが、
「選手会側は、事務局長、古田、井端、立浪と、主要メンバーが出席するが、機構側は、球団代表が3人、球団社長が2人だけ、コミッショナーもセ・パ会長も出席しない、どうして上の人間が出てこないんだ。明日は午後1時から代表者会議があり、その前の10時から、話し合いが開かれるというが、選手は大変だ。」
と、かなりご不満なようすの信也。
土橋曰く
「(もう一つの合併とか)水面下で決まっちゃってるんじゃないんですか?」
信也、
「王監督に聞いたんですが、少なくとも福岡には居ることになるのでは?と言ってましたけどね...」

その後はまたさくさくと進み、「ネット裏のひとり言」。
当番の谷沢、おもむろに「シンポジウムのお知らせ」。
8月30日の18時〜20時、渋谷公会堂で、いろいろな野球関係者がパネリストになって、これからの野球のあり方を語る「野球を愛する会」を開きます、無料なので、ぜひお越しください、今回のプロ野球の構造改革、ドラフトの問題などを話し合います、とのこと。
信也、
「ドラフトは、裏金が発覚した時点で、もうだめだよね、ドラフトをぶっ壊す運動をしましょうよ〜」
以前からたびたび主張しているが、よっぽどドラフトがお嫌いらしい、信也。
「8月30日、私も行こうかな〜」
谷沢、
「来てくださいよ、無料ですから(笑)、カンパしてください」(スタジオ爆笑)

と、オチが付いたところで、今週はここまで...。

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2004.08.20

体操個人総合、韓国銀銅おめでとう!ところが...

昨日、韓国の男子体操チームの記事で、個人戦ではがんばれ〜と書いたのだが、やってくれました!
キム・デウン選手銀メダル、ヤン・テヨン選手銅メダル!おめでとう!
#富田・米田両選手も惜しかった...、残念ながら、ちとミスが多かったね。

うちでは、サッカーの対ガーナ戦をとりあえず(...)最後まで観た後、何気なくフジにチャンネル変えたら、体操個人総合やってる!しかも、最終競技に入ってるじゃん!
というわけで、昨日の余韻が冷めてない二人はいきなりハイ状態(汗)。

韓国選手二人が、最終競技の鉄棒を終わった時点で1位と2位、さあ最後はアメリカのハム、ところがハムの演技で、まさかの大逆転....。
2選手もこちらも、もう大ショックですわ。
解説の佐藤さん(団体の号泣でキャラ立ち度急上昇な中西さんは何処へ?)も、9.8以上の演技ではない、と言っていたのに...。

早速6時のKBSニュースで確認したところ、どうも韓国では、昨日の団体総合から既に、韓国選手への採点が辛い、という疑惑が、グルグル渦巻いているらしい。
おいらの韓国びいきを引き算しても、たしかに結構大きなミスには甘く、そのために、比較的安定した演技をしている韓国選手には辛い、という印象を持たれても、おかしくないと思える。
(もしそれが事実ならば、結果的にながら、やはりアメリカとルーマニアが、その恩恵を受けたってことか...)

しかし、佐藤さんは「体操の採点は、対象になる選手の、過去の競技大会の実績が印象として残りやすいので、予め印象のある選手は有利」というような主旨のことを言っておられた。
多分、大技の出来る人は大技を評価され、姿勢がきれいな人はやっぱり姿勢の評価が高い、というようなことが、ないとは言えないのだろう。
そうなると、決勝に残った他国よりも、国際大会での実績が浅い韓国は、やはり不利だったのだろうか。

そこでおいらも、昨日朝の再放送を録画して、最初から内容を確認してみた(わしって粘着質か!?いや、探求心旺盛と言っていただきたい^^;;)。
ダイジェストだったから、何とも言い難かったが、う〜ん、微妙...............。

二人はかなり悔しそうで、「自分のミスで、韓国個人総合で初の金を逃してしまい残念だ」と言っていたが、それでも、「惜しいけど、期待以上の結果だったのでよかった」と話していたこと、昨日はおいらが文句を付けたマスコミ、というかニュースのアナウンサーも「惜しかったが、それでも当初の目標からすれば、期待を大きく上回る成果」と評してくれ、ちょっと救われた気分になった。
先の「実績が印象になる」話からいえば、逆に、これを契機にして、「韓国体操の演技はいい」という印象をさらに広めるべく、大いに精進して欲しいと思う。

#なお、今朝のニュースによれば、韓国体操は、種目別ではメダルを取ったことがあるとのこと、昨日の書き方が言葉足らずなので、付け加えておきます。

ちなみに、韓国代表は、お得意なアーチェリーの女子が、見事に1、2、フィニッシュで、その話題でもう大盛り上がり状態。
射撃でも銀メダルが2つ、柔道でも銀メダルが出ているし、このあともまだまだ期待できそうだわっ。

でも、実は韓国では、四国に被害を出した台風がもろに直撃してしまい、南部地方の人は、真面目にアテネどころではなくなってしまった。
早く台風の被害から復旧して、またオリンピックに夢中になる日々が戻ることをお祈りして、この文を締めておきます。

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2004.08.19

『アイデア』No.306:原研哉のデザイン

タイトル:『アイデア』No.306(9月号)
出版社:誠文堂新光社
定価:2910円
発売:2004年8月

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最近は、図書館でもあまり手に取らないか、ぱららっとめくってそのまま棚に返すことが多かった(汗)、『アイデア』。
ところが、今回は、割と地味なデザインが多い文芸系雑誌の棚で、さらに真っ白なのに、なぜかピカピカと目立って見えた表紙があるな〜、と思ったら、同誌の「特集:原研哉のデザイン」だった。

原研哉氏といえば、最近では「無印良品 家」などの広告をディレクションしている方、と紹介すれば、通りが良いだろうか。
原氏のデザインについては、アルコール類のパッケージデザインが印象的で、前から関心を持っていたが、氏のデザインをことさら意識するようになったのは、『DESIGN COMPLEX』(だったかな?)に連載されていた、「リ・デザイン」というプロジェクトだった。
毎回ある「もの」を取り上げ、その材料や用途、現在のデザインなどを分析した上で、デザインし直す(リ・デザイン)の可能性を提案する、という企画である。
#要は、今フジテレビで放送中の『ニューデザインパラダイス』の元ネタで(笑)、それをより専門的に論じたものだと思っていただければ...。

当時、美術系の学校も出ていないのに、いきなり広告部のような部署に放り込まれ、高専デザイン科卒の上司に「デザインは因果関係で考えるんだ!デザインには根拠が要るんだ!」としごかれていた私にとって、原氏の文章、またデザインへの深い思索は、私の「デザイン理屈(まだ理論まで行かないな...)」を、それなりに鍛えてくれた、大切な参考書のひとつだった。

勤め人時代はことさらに、仕事絡みで(というかかこつけて)デザイン関連の展覧会に通ったものだが、いろいろなクリエイターのデザイン作品が並ぶ中でも、原氏のデザインは、特に惹かれるものがあった。
私がまとめるのもおこがましいが、一言でいうと「シンプル」「白い」、そして「強い」印象が残るのだ。
それは、デザイン要素をギリギリまで削って、極力シンプルななかに、製品のコンセプト、イメージを強く光らせる、まさにストイックなデザイン作業の産物ではないだろうか。
『日本デザインセンター 原デザイン研究所』のサイト
http://www.ndc.co.jp/hara/index.html
を観ていただけると、氏のデザインが、デザインする対象のコンセプト、またデザインへそのものの理念を、とても大切にされていることが、お分かりいただけるだろう。
(上に書いた「リ・デザイン」の連載は、後年「Re Design 展」として具体化した)

今号の『アイデア』でも、特集ページのデザインを、全て原氏がディレクションしているようだ。
http://www.idea-mag.com/
掲載作品は、研究所のサイトと大半かぶっているのだが、唯一初公開、というのが、『北京オリンピック』のシンボルマーク最終エントリー案だ。
優秀賞に選ばれたが採用されなかったものを、今回五輪委員会の許可を得て、公開できるようになったそうだ。
これはすごい....。驚いたというか、久々に、シンボルマークの類を見て感動した。
中国ものなので、さすがに「白さ」はなかったが、とにかくデザインのアイディアがびっくり、また実際のツールへの落とし込みがとても見事で、一瞬、東京五輪の亀倉雄策氏のそれを彷彿とさせる完成度を感じた。

記事中には、原氏へのロングインタビューや、関係者のことばなども載っており、こちらも面白い。
とくに、サイトウマコト氏のコメント中で、「原君のデザインに欠点を挙げるとすれば、宗教がかっているところ」という主旨のことばが、「なるほど〜」と、結構ツボに入ってしまった(謎)。


しかし、連れ合いと二人で、一冊まるまる読んだ後、
「いや〜、いいねえ、読み応えあったねえ〜」と感慨にひたりつつ、
「でもねえ、実際問題、白けりゃいいってもんじゃないのよ!白はすぐ汚れるの!白いだけで贅沢なんだよ!」
と、思いっきり、現実に自らを叩きつけてしまった我々...。
これが悲しいかな、「ちゃぶ台内職」の、厳しい内実なのだ、ちゃんちゃん(泣)。

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谷川俊太郎が、日本生命のCMコピーを書いていた

先週くらいから、テレビを観ていると、映画『ニューシネマパラダイス』の音楽にのって、「丘の上公園駅」という看板がやおらに目立つCMが、妙に目につく。
漫然と気になっていたが、はて何のCMか?どんなセリフだっけ?という印象しか残っていなかった。

ところが、この前、電気店で大型TVを眺めていたら、またも出てきた「丘の上公園駅」の画面に、驚くような文字が書いてあるじゃないか。

「文:谷川俊太郎」

えっ!?
ずっと前に書いた記事「マルセル・プルーストの質問表(http://gozar.cocolog-nifty.com/meongmoengi/2004/03/post_5.html)」に答えたとおり、私は、好きな物書きは?と聞かれたら、そのうちのひとりに谷川俊太郎氏を挙げることにしている。
本好きのくせに文学とは縁遠い私だが、本屋の詩集コーナーを通り過ぎるときは、とりあえず谷川氏の新刊(かアンソロジーもの)が出ていないか、ちらと確認したりして。
そんなわけで、「谷川俊太郎」という名前を耳目にすると、ついつい反応してしまうのだ。

日本生命のサイトで、彼の「文」の全文と、CM映像を観ることができる。
http://www.nissay.co.jp/kojin/present/cm/index.html
CMのタイトルは「愛する人のために 〜改札篇〜」というそうだ。

『FujiSankei Business i』のサイトでも、新CM発表の記事が出ている。
http://www.business-i.jp/news/market/art-20040813215146-DFNNYYPMSW.nwc

しかしながら、改めてCMを見直したところで、感じたことは2つ。

まず、「文:谷川俊太郎」って、微妙な言い方だなあ、ってこと。
だって、詩人が書いてるんだからから詩なのこれ?と思わせときながら、内実はコピーなんだもん(笑)。
あれは詩というより、保険に関する随想文と言った方がいいと思うんだが、それで「文」という表記にしてあるんだろうか。
『FujiSankei Business i』の記事でも、「文章」という言い方になっているし。
中途半端やなあ。コピーならはっきりコピーって書いても、全然かまわないと思うけど。
逆に「あの谷川俊太郎氏にコピーを書いていただきました!」なんて言えば、断然かっこいいのに。
谷川氏は、たしか、純粋な詩作以外にも、食品会社のカレンダー用にとか、特定のクライアントから依頼されて作った詩も結構多いし、「コピー依頼」でも、問題なさそうに思うのだが...。
#蛇足だが、谷川氏を「超一流」だとしたら「九流の下」にも及ばないような文章書きの私ですが、これでも一応、コピーで糊口を凌いでいるので、特定の依頼に応じた文を書くことが、純粋な創作よりも劣るとも取れるような表現は、ちょっとパキンと来ちゃいます(これは、私が自意識過剰なんでしょうが^^;;)。

あと、CMの内容自体が微妙(笑)。
だって、テーマは父娘愛、シチュエーションは経時変化、BGMは『ニューシネマパラダイス』、ナレーションが田口トモロヲで、さらに「文」谷川俊太郎って、どう考えても過剰ちゅうか狙いすぎやん〜。
いくらオリンピック合わせのCMだからって、そんなに力まれたら、観る方も固くなるがな。
昔(1990年だったかな?)銀行の個別CMが解禁されたとき、各行が何をやったらいいか分からずに、ヘンなCMばっかり作ってた、あの時代が思い出されてしまった。
というかもしかして、ネスカフェの「朝のリレー」狙ってた?(笑)みたいな。

それにしても、「〜改札篇〜」ということは、今後も「続編」がありうるのか!?
谷川氏、新しく文を書き下ろしてくださるのだろうか、何だかんだ言っておきながら、実はちょっと期待している。

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2004.08.18

体操男子団体、日本優勝!韓国4位ですばらしい!でも喜べないその理由

もう24時間前の話を今更で恐縮だが、昨夜のオリンピック中継、男子体操の団体戦はシビレました、まじで。

最初は、野球観てたら急に画面が切り替わっちゃったので、「おい〜!野球観せろぉ〜!!(泣)」とツッコんでたんですが、しょうがなく?体操を観はじめたら、途中からもう釘付け...。
特に最後の平行棒、鉄棒のころ、会場全体がハイになってた、ノリノリ感がたまらんかったです。
日本選手のみなさんには、久しく見られなかった「美しい体操」の力を、たっぷり堪能させてもらいました。

でも、私が一方で注目してたのは、もちろん韓国選手(笑)。
最近、男子体操界では成長著しい、と聞いてたのですが、今回は決勝に残っていたので正直びっくり!、深夜にわざわざ生放送で体操観たのも、韓国がどういう演技をするか、ノーカットで(ここ重要)観られるからなんですわ。
まあ案の定というか、決勝チームの中では地味キャラな韓国、優勝候補のルーマニアと同組だったこともあって、他国の演技の合間にしか映してもらえない(泣)状態だったので、韓国の演技がいつ映るのか、余計に眼光爛々とテレビに見入るおいら。

その中でも韓国は、決して大技は出さないものの、そこそこ無難な、しかも日本のそれに近い「美しい」系の演技で、着々と加点し、気がつけばロシア、ウクライナ、中国といった強豪を押しのけて堂々4位!
さすがにメダルには届かなかったけど、ちょっと前までは国際大会に出てるかどうか、のレベルだった競技で、4位。しかもその上は、日本はまあ入賞自体久しぶりにしても、何でもお得意さんのアメリカ、体操といえばのルーマニアですよ!
実況アナと解説さんが、日本の金にワンワンとむせび泣く間、こちとら韓国の健闘に感涙ひとしきり...。
でも韓国選手たちは、最後に逆転の可能性もあっただけに(3位と1点も差がついていたけど)、とても残念そうだったのが、妙に印象に残っていたのですが...。

さて体操の中継が一段落して朝6時、スカパーの韓国系放送「KNTV」で、KBSニュースの生放送にチャンネルを変えました。
ニュースでは、前日晩に、柔道のイ・ウォンヒが金を取った(これはこれでおめでとう!)ので、もうその話で湧きっぱなし。
体操の話、早く出てこないかな〜と思って、アテネからのリポートをず〜〜〜っと観てたんですが、最後におまとめ項目でやっと触れてくれた、と思ったら、一言、
「メダルを逃しました」
そんだけ..........................。

ったく、KBSの記者の目は節穴かいっ!!!、あのすごい緊張感と、ハイレベルな演技の応酬の中で、手堅く4位だよ!
その前の日のニュースでは、競泳で決勝に進んで7位になった選手のことを、「メダルより価値ある7位」って伝えていたのにさ。
もっと褒めてやってくれよ〜。

と、実は勢いだけでここまで書いたのだが、ふと気がつきました。
おいら、大変なことを忘れてました、この過失は、鉄棒から落下どころではないわ。
韓国の男子選手は、たしか銅でもメダルを取れれば、兵役免除の権利が与えられるはずです。
じゃあ、彼らはその権利を逃してしまった、ってことになるのだろうか。
日本の最終演技前、土人形のように無表情だった彼ら韓国代表の顔は、単なる虚脱感とか、悔しいとか、そういうことではなかった、のだろうか。
ついさっきまで「日本おめでとう!」って素直に思っていたけど、今になって急にこみ上げてきちゃいました。
「どうして、日本、アメリカ、ルーマニアのどこでもいいから、大崩れしてくれなかったんだよぉ!!!」
(日本、アメリカ、ルーマニアの体操関係者、ファンのみなさん、ごめんなさい)

一昨年のW杯、韓国代表はベスト4進出で、めでたく兵役免除権を得られましたが、この前例にあやかって、どうか、ここ数年で韓国体操界を世界レベルに押し上げた体操代表諸君にも、誰か恵みの手を、差し伸べてもらえないでしょうか。
そうでなかったら、たとえ一瞬でも、単純に「4位おめでとう!」って喜んでしまった、おいらの気持ちは晴れないよ...。
あとは、もし個人総合、個人種目別にみんなエントリーするのであれば、まじでメダル狙って、がんばって欲しいです。
米田くん男前とか鹿島くんカワイイとかそういう邪念(こら)を排して、全身全霊で韓国代表を応援します!

それにしても、根本的に、兵役免除をニンジンに選手が張り切らざるを得ない社会システム、あるいは兵役そのものがなくなる韓国へと、早く変わってくれないものかと、外様の私ながら、この期に改めて、切に願うところです。

日本のアスリートたちも、お金足りないとか、代表選考でトラブルとか、成績悪いと外野がうるさいだの何だと、いろいろ大変なことはあるだろうけれど、それでも、兵役なんかを云々言わないで競技できるだけ、心底ありがたいことだと思うよ。ほんと。

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2004.08.16

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也:8月第2週

●8月14日(土)ナベツネ去りし後、球界の中心は『プロ野球ニュース』に移動、するの!?

オープニングトーク。
今日のお題は、もちろん巨人の現金授受事件とナベツネ、三山、土井の辞任問題。
信也、さっそく今日の解説、谷沢健一にご意見をお伺いすると、
「球界再編の方向は、どーなるんでしょうねえ、(残った人は、)リーダーシップ取れない人ばっかりだからね〜」
早くも谷沢の毒霧噴射炸裂...。
もうひとりの解説とまぴょん、
「200万円でオーナーが辞めるのは、他にも裏があるからなのでは?」
と何気なく振ると、信也すかさず
「じゃ苫篠さん、何か情報知ってるの?教えて〜」
と鋭いツッコミ。
さわやか系キャラは崩せないので苦笑するばかりのとまぴょんだが、内心、やはり佐々木さんの前で油断は禁物だと気を引き締める(<うそうそ^^;;)。

ひととおりコーナー消化のあと、おもむろに「ナベツネの辞任を語る時間」。
まずは「9月の臨時オーナー会議、もめるだろうねぇ、うっしっし...」
楽しそうな???信也と谷沢...。
と、ここで、なぜかダイエーの資金問題と合併の問題にワープ。
ダイエーの問題がややこしいから、来年はパ5球団の2リーグで行くんじゃないの?と、信也が大胆予言。
しかし、何とか話を戻して巨人の「200万渡した」問題へ。
とまぴょん、
「一場君をなんとか救わなくては...。」
信也も、
「今度のオーナー会議では、ドラフトの問題もぜひ議題に出して欲しいね」
と、ここでまたまた、話題は近鉄合併問題へと大ワープ(...)。
「近鉄のスカウト、今頃困ってるよね〜」
と信也、ここで谷沢が、
「この際、近鉄に優勝して欲しいよね〜」
その心は?
「近鉄が優勝して、その優勝球団が最下位のオリックスに吸収されるわけね〜」
信也「そっかあ〜、じゃ近鉄応援しなくちゃ」(スタジオ爆笑)

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は谷沢。
アマチュアの選手から、プロのファームで練習できる機会はないか、と時々相談されるのだが、今日、ある球団に当たってみたところ、即座に「NO」の返事、昔は練習生制度があったのだが、現在の「プロアマ規定」以降は、完全に規制されている、そこで米の独立リーグなどに行く選手もいて、ますます日本からの流出を招いてしまう、なんとか新しいプロアマの制度をつくれないか、とのこと。

信也、話をひととおり聞いた後、おもむろに、
「ところで、近鉄がどうすればプレーオフ進出できるチャンスはないか、今計算してみたんだけどね...」
谷沢の話を聞いてないんかい!
しかも信也、話を締めるにあたって、
「全部ひとまず白紙に戻して、どうしたら球団が独立採算できるのかみんなで話し合いましょう、『プロ野球ニュース』を中心にしてね」
中心は信也かいっっっっ!!!(爆)

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●8月15日(日)待ちに待ったオリンピック開会、信也、アッパーモードに突入だ!(笑)

オープニングトーク。
おなじみ信也のネクタイ問題、今日は自ら
「私のネクタイの中で、オリンピックやってます〜」
と、自分の万国旗柄ネクタイをアピール。
柔道、体操、野球の活躍に、超ハイテンションな(...)信也。
しかし、ここで
「国民の目がオリンピックに向いている間に、2、3人のオーナーが勝手に(!)合併をまとめようとするかもしれません」
と、早くも『球界中心』モード(14日参照)?でチェックしてるし...。

ところで一転、今日の解説平松正次に、「オリンピックで好きな競技は何ですか?」と振り、平松が
「う〜ん、水泳をよく観ますけど、柔道も好きですね〜」
と答えると、
「僕はね平松さん、陸上が大好きなんですよ、あの1万mなんか、トラックを延々走ってるのをじーっと観てると、女房に『よくそんなの観てられるわねぇ〜』なんて言われるんですけどね〜」
と、聞かれてもいないのに長広舌(汗)。
二人で「夜中に放送しないで欲しいですよね〜、今日は眠いですよね〜」と仲良くうなずき合う。
#でも、野球解説の仕事って、もともと結構夜型なんじゃないの?

で、オリンピック大好きおぢさん信也の最初のニュースは、もちろん野球代表チームの勝利。
しかし、悲しいかなCSチャンネル、映像の権利の関係上、画像が出せないのだ。

そんなオリンピック話を冒頭延々とやっており、本割の6試合と各コーナーはさくさくと進行(笑)し、「ネット裏のひとり言」。
当番はもうひとりの解説、加藤博一。
横浜の佐々木投手、どうか復活してね、というお話。

その後、佐々木はどうするべきか、どう起用するべきか、信也&横浜OB二人で思いっきり盛り上がるも、エンディングテーマが淋しく流れ出し、今宵はここまで...。

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2004.08.15

「敗戦」と「終戦」のポリティカル・コレクトについての私見

今日は8月15日、所謂「終戦記念日」だ。
正午前後にはテレビ中継があり、高校野球はサイレンで中断、夕方のニュースでは「行った人行かない人」がニュースになる、戦中生まれを親に持つ私には、うっかり忘れようとしても、何となくむずむずとしてしまう日だ。
#しかも個人的には、ここ10年くらいは「あっ光復節(朝鮮解放の記念日)だ」とも、思い出す日になっているし...。

で、私の周りにいる友人たち、あるいは直接の知己でなくとも、私が共感する人たちの多くは、「敗戦記念日」と「コレクト」するのが、現在のトーン&マナーである。
「敗戦」を「終戦」と言い換えて、史実の生々しさから逃れ、恣意的に忘れさせる方向に、持っていく一派がいるからという理由だ。

私も基本的にはだたのヘタレだが(汗)、それでも、ざっくり分けると、そちら側の立場の人間である、と思う。
しかし、そういう姿勢でありつつ、また人前ではとりあえず「敗戦...」とコレクトしつつも、「敗戦記念日」という言葉は、私にはどうしても、しっくりこない。
それは、まだ6〜8歳くらいの頃、上記の通り戦中生まれの母親と交わした、ある会話が、ずっと引っかかっているからだ。
一体どういう脈絡で、その話題に至ったのか記憶がないが、母親が私に
「日本は戦争の時、負けていても『勝った勝った』と、ウソの発表をしてたんだよ」
という話をした。
私はこんな風に返した。
「じゃあ、ちゃんと本当のことを発表していれば、みんなもっと真剣になって、戦争に勝てたかもしれないね」
母親がたしなめたのが、あるいは母親の顔色を見て気がついたのか覚えていないが、そのとき私の中に浮かんだのは、
「そうか、戦争って、勝ち負けじゃないんだ、勝っても負けても、人は死ぬことは、変わりないんだ」
という気持ちだった。
それ以来、日本が関わったものに限らず、あらゆる戦争報道や、歴史の中の戦争に触れるたび、私の犯した「失言」への呵責が、一瞬よぎるようになった。

上に書いたことを読んでいただければお分かりいただけると思うが、私は「敗戦」というコレクト自体に反対するつもりは毛頭ない。
でも、私のなかでの8月15日は、勝敗を超えて、
「殺したり殺されたり、殺されることに怯えたり、自分の思うように生きることが否定されたり、大切なものを奪ったり失ったり、そんなことはもう、ここで一切終わらせようよ」
と願うための日なのだ。
本来なら、その「ここ」の時点は、「1945年8月15日」でなければならなかったのに、結局今日まで、地球上で戦闘行為のない日は、1日とて無かったんじゃないだろうか。

この日の式典や「参拝」は、戦争で亡くなった先人を追悼するために行われているわけだが、私の見るところ、とくに「参拝」を通じて、追悼に恣意的なものが伺えてしまう。
人類がある限り、本能的に戦争は止められない、という人もいるが、それでも戦争=愚行を止めようと思う気持ち、それが、故人に捧げられる一番の供養になるのではないかと思う。
そして、この日が、「終戦」を「祈念」する「日」になってほしいと思う、15日の雨の朝である。


#蛇足ながら、試しにネットで
『「敗戦」と「終戦」』
というフレーズで検索かけてみたら、全く逆の立場で「コレクト派」な人のサイトを見つけた。
「終戦」という言い換えは戦勝国の占領政策の産物とし(というところまでは一緒そうだが)、それを克服するために核武装を宣言し、日本独自の軍事外交・教育戦略を確立せよ、と主張していた。
なるほど、こういう考え方も、しようと思えばできるよな〜、と気づいた次第。

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朝までアテネ五輪開会式(で時差ボケ)

ドーピングで大モメ続出とか、工事で死傷者続出とか(合掌)、スポーツにかこつけたナショナリズムの押しつけはうざったいとか、何より野良犬数百頭殺しは「もんもんい」として許せない〜!!!!(大マジ)とか、個人的にはツッコミたいとこ満載で始まった、今回のオリンピック。

でも、白状します、あのセレモニーには、ヤられました、すんません...。

私の感想では、夏冬合わせても、最近の内で出色でした。
人海戦術で「おにぎやか〜」というパフォーマンスが多い中、際だってました、あの静的というか、内省的な構成は...。
それに何より、西洋美術史オタにはたまらんツボ、満載だったんだもん〜。

古代彫刻に数学の定理が映し出されて(ツボ)、その彫刻が解体して造形力の進化を表現し(萌え〜)、さらに古代壁画を立体化してギリシャ史を展開(すげー)、とかとか、もう、普段まばたきが多いと指摘される私も、回数著しく低下。

もともとおいら、古代モノの心得はかなり怪しかったんですが、偶然にも、去年のある通信課題をやるのに、西洋美術史の総まくりをする必要があり、ヨーロッパ美術の流れは勿論、古代ギリシャ・ローマ哲学や、西洋思想史まで、さわりだけですが、おさらいしてたんです。
その勉強が、1年後こんな形で生きるとは...(笑)。
まったく勉強ってもんは、いくらやっても損はないもんだな〜、と思いを新たにした、昨日の夜明けでした。
というわけで、カテゴリも敢えて「文化・芸術」でおねがいします。

#その後大爆睡して、夕方もずっと時差ボケだったから、この話題も、旬をとうに過ぎた今、書いてるわけですわ、はい。

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2004.08.09

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也:8月第1週

●8月7日(土)関根潤三翁に年齢詐称疑惑、本当は90歳だった!?

オープニングトーク。
信也、髪を染め直したか海苔のように黒々。コバルトのジャケも眩しいぜ。
今日は巨人vs阪神戦が、5時間以上続いている、最近長いゲームが多いけど、みんな野球好きなんですね〜、関根さん、と、今日の解説関根潤三翁に振ると、翁曰く
「5時間なら(飛行機で)ハワイに着いちゃうね、新幹線なら博多だね。」
関根翁、ステキ過ぎ...。

オリックスvsダイエー戦の解説で、関根翁、オリックスの選手層の薄さを嘆く。
と、
「私も現役時代、近鉄の本当に弱い時期にいましたので、オリックスの選手の気持ちはよく分かります」。
信也それを受けて、
「私は、関根さんより弱いチームにいましたけど(スタジオ爆笑)。20戦やって1勝19敗、なんて時もありましたし...。試合ごとに、また負けるんじゃないか、逆転されるんじゃないかと不安でしたよ」
オリはそれよりましと言いたいのか、信也...。

今日の最後の試合は、さっき終わったばかりの巨人vs阪神戦。
編集を終えて、やっとスタジオ入りしたデーブ大久保と横山和正アナ。
開口一番、横山アナ
「長かったですね〜、最初のこと忘れちゃうかと思いましたよ」。
デーブ、
「グアム往復しちゃうかと思いましたよ」
...。

試合解説のあと、合併問題語りに入る。
「産業再生機構や銀行なんか絡んできてますが、私が主に利用してるUFJも、関わってるんですよね。」
いきなり生々しい話やな、信也...、と思ったら、
「私も主にUFJなんです」
と関根翁、と、デーブは
「私ゃ城北信用金庫ですよ」
...。(うちの近くにもあるな...)

「銀行が入ったり、経営そのものの問題になってしまうと、こちらの立場から随分遠いし、どうなるかますます分からなくなった」
と関根翁、デーブ続けて、
「近鉄が、ネーミングライツを30億で売ることを許可していれば、ここまで追い込まれなかっただろう」。
「機構側は、選手やファンがあれだけ反対しているのに、一方的に話を進めようとしているのが、とても気にかかる」と信也。
「みんながバラバラに意見を言っているのではなく、集まってこれからを話し合うことが大事」
とは関根翁。
「プロ野球選手は、誰でもなれるわけでない特殊技能者、彼らの活動で企業が儲けた時期もあるんだから、その人たちの意見を聞いて欲しい」
とデーブ。
「選手会はストという手段もある、ファンに還元されないストは許されないが、今回はファンも支持するのではないか?」
と信也が意見を出したところで、今回はひとまず。

「ネット裏のひとり言」、当番はデーブ、ところが...。
「今から話すことは、関根潤三さんのアドバイスで成り立っております。僕はこのコーナーはほんっと嫌いなので...。」
と、横から関根翁、
「そんなこと言ってないよ〜ん」(スタジオ爆笑)
今日のデーブの話は、高校野球の開幕、彼の出身地茨城県からは、下妻二高が出場しているが、ここは昔女子校だった云々、高校野球の指導のためにも、プロとアマチュアの垣根がもっと低くなればいい、で、
「以上は、関根さんがおっしゃった通りに喋りました」(スタジオ爆笑)
すると関根翁、また横から、
「元女子校が、甲子園に出るってすごいよね」
デーブ
「そうなんですよ、すごいですよね」
と関根翁、
「それを話せって言ったのに!」(スタジオ大爆笑)。

信也も入ってきて、
「『ひとり言』、最初はみなさん緊張して、震えてるの分かりましたけど、最近はそうでもないですよね〜、関根さんっ」
関根翁「いや、僕も、『ひとり言』のある日は、とっても憂鬱なんです。(スタジオ大爆笑)スタッフでも有名だよ、関根さんは『ひとり言』嫌がるって」
と、信也「そ〜んな、関根さんみたいに80年も90年も生きてる方が...」(スタジオど爆笑)
関根翁「そんなに生きてないよっっ!まだ77ですっ!!それに、僕はあがり性なの!すごく緊張します」
信也「この前、関根さんが、長島一茂の話をした時にとても感動して、そのときに、スタッフと、このコーナーの月刊MVPを出そう、という話を出したんですよ」
関根翁「僕は歳のせいで、おととい位のことは全部忘れます、何言ったか覚えてないの」
最後にデーブ、
「関根さんの癖は、髪とか破って、ずっと手でいじってるの、TVで観ててもやってますよ、あっ、今もやってるよ〜」(スタジオど爆笑)


#関根翁が出演されると、ついつい長くなってしまう、実は関根翁萌えのおいら...(大汗)

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●8月8日(日)今日は佐々木が佐々木を語る日でした(謎)

オープニングトーク。
連続フルイニング出場の金本、相当痛いはずなのに、聞いてもなかなか本音を言ってくれない。
でも、衣笠にはかなわないよね〜、と、解説の土橋正幸と語る信也。
もうひとりの解説大矢明彦、一度だけ、手の甲がぐちゃぐちゃになるくらいの骨折をして2回手術をしたが、1月半あとには、もうゲームに出てたとのこと。
まあたいへんな、商売ですよね〜、と信也。
ところで、信也は大きなケガしたことあるのかな?

6試合解説の後、横浜の佐々木が調子悪い(この日3本連続HR打たれた)、セーブポイント日本新記録が、あと1つで達成なのになかなかできない、という話になる。
メジャーには、3回続けて失敗したら格下げといわれるが、大矢さん監督経験者としてどうですか?と信也が振ったら(ちょっと意地悪?)、大矢、「そのまま使いますよ、彼のプライドもあるし...」とあっさり否定。
時間切れでそのままおしまいの信也...。

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は大矢。
今日は「大魔神も人の子」というテーマで話そうと思ったのに、先に佐々木さんと大矢さんの意見を聞いたら、やりにくくなっちゃった、とのこと(スタジオプチ笑)。
投手がピンチの時は、監督の激励が大切、というお話。

信也、おもむろに「佐々木」から「土橋」がHR打ったっていうのもね〜、とシャレをいうも、かなり涼風状態(寒)。
4度目のリリーフは成功して欲しいねと、いうところで、今日はおしまい。

#関根翁が出ていない日は、あっさりモードのわし...(すいません)。

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2004.08.05

セミナーで効果的に質問する涙ぐましい努力と失敗、ちょっぴりの成功(笑)

前に感想を書いた『身辺図象学入門』で、著者が「講演をした後、質問を受けるのが苦手」という主旨のことを書いておられた。
氏によると、マイクを握りしめて延々持論をぶったり、講演内容に関係ないことをいきなり聞いてきたり、こちらが準備していないような、答えに窮するほど高度な質問が出てきたりと、困ることだらけだ、というのだ。

...ふっふっふっ(謎)。
私も講演会などにはよく行く方だが、常に心がけているのは「いかに質問するか」なのだった。
岡泰正氏に限らず、いや、あらかたの主催者さんには、はた迷惑な話かもしれないが...。
でも、昔、小学校や中学で、教わらなかったか?勉強するときに一番大切なことのひとつは「質問すること」だって(笑)。

学校の勉強に 予習・復習が必須なのは今さら言うまでもないが、なかでも「予習」は、次に教わるところを予め読んでみて、分からない箇所は調べたりする。
そして、大事なのは、それでも分からなかった箇所を、分かった箇所とはっきり区別し、授業を聞いて解決することだ。
それでも解決できないとき、登場させるワイルドカードが「質問」である。
(注・私、こんなにもっともらしく書いてますけど、肝心の?高校時代には、思いっきりさぼってました...。ちゃんと上に書いたとおりのことを、十代でやっとけばもう少しまともに...汗。)

ともかくも、遅まきながら学習意欲に目覚めてしまった身としては、講演会やシンポジウムは貴重な勉強の機会であり、その機を十分に活かすには、周到な準備が必要なのだ(笑)。
では、講演会に臨む私の予習法とは?

まず、講演会のwebサイトなどがあれば、よく目を通して、講演のねらい、対象、講義のレベルなどを把握しておく。
次に、講師のプロフィールをチェックする。
その分野のなかでの「得意」は何なのか、どんな論文や本を書いているのか、傾向としてどうなのか「色々な意味で」(...)調べておく。
そうすると、その講演でどんな話題が出るのか、どういう傾向の話になるのか、だいたいヤマが張れるはずだ。
もちろん、主催者側がどういう団体で、仕切っているコーディネーター的な役割の人がどういう人で、これまでどんな仕事をしてきたかなども、予習の大きなポイントだ。
講演の内容や雰囲気が、これで大きく左右されることもあるからだ。
#ぶっちゃけた話、テーマについて、コーディネーターの知識が中途半端だと、内容もたいてい(以下自粛)。
で、この時点で、自分が講演テーマについて分かっていることと、分からないこと、その範囲を認識しておく。
そうすることで、その講演に臨んで、自分自身か何を新たに知るべきか、何をポイントに聞くべきか、見えてくるものだ。

いよいよ当日。
レジメや資料には早速目を通し、直前予習も怠らず、講演が始まれば早速ポイントをメモメモ。
同時に、事前に準備しておいた疑問点を埋めてくれる内容が出てくるかどうか、気を抜かずにチェックする。
本割で疑問が全て解決してしまえば、改めて質問するまでもないのだから。

そして勝負の質問タイム!(汗)。
ここまで周到に準備しておいたのだから、敢えてもう一度確認。
スピーカーが話した内容の「二度聞き」になってないか?
相手が答えやすいように、聞きたいことの要点ははっきり言えるか?持論の押し付けになっていないか?
自分だけでなく、他の聴衆にとっても有益な質問になっているか?
その辺をよく自問して、初めて「はーい」と手を挙げるのだ(笑)。

...ここまで、随分偉そうに書いてきたなって?ええ、全部自戒ですよ自戒(爆)、質問で会場をさぶーくすること数知れずなおいらの(泣)。
でも、スクーリングなんかで「授業への積極的な参加は加点します」なんて言われたら、そりゃ、ゲスト講師のスピーチのあと「何か質問は?」と言われて「8つくらいあるんですけどいいですか?」と返してしまうのが人情ってもんでしょう(実話)。
私だって、質問の大半はスベってばっかりだ。
でも、運よく?いい感じでスピーカーの関心事項とマッチングして、気持ちよく答えてくれたりとか、他の聴衆のなかから、それに派生した質問がでてきたりすると、勇気をだして(いや反射的にだろ>自分)質問したかいがあったなと、ささやかな充実感を噛みしめるのである(苦笑)。
#ここだけの話、質問によってスピーカーの専門性の底が露呈してしまうこともあるんだけどね。まあそれもまた勉強のうち(笑)。

しかし、いいのか悪いのか、某文化交流機関の催しに行くたび、担当者の方に「あ、よく質問する方ですね」なんておあいそ?を言われるまでになると、出入禁止も近いか...と、密かに覚悟を決める今日この頃(爆汗)。

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2004.08.02

CS『プロ野球ニュース』今週の佐々木信也:7月第5週

●7月31日(土)信也、「関根コミッショナー」案を大胆提言!(汗)

オープニングトーク。
オリックスvs近鉄戦が雨で中止になったが、お約束の雨天パフォーマンス(あほベースランニングの、あれですね)で場内大盛り上がり、という話をする信也。
今日のゲストは、関根潤三翁と土橋正幸の「大ベテラン解説者by信也(別称おっちゃん)」コンビ。
関根翁曰く、自分の近鉄選手時代は、外国人選手がはりきってパフォーマンスしていた、との話。
てことは、あのお約束は、50年近く前から行われていたというのか...、う〜ん、貴重な証言だ(こら)。
一方、土橋曰く「ピッチャーは、あーゆーことやらないんです」とばっさり。

中日vsヤクルト戦の解説中、関根翁、外野フライの取り損ねに対して、言ったことばが
「あれは、球が空中イレギュラーしたんです」
「空中イレギュラー」...、貴重なお言葉だ...。

ロッテvs西武戦の解説の前、信也が今日千葉マリンに行ったところ、署名活動をしていたロッテの小宮山に捕まって、「佐々木さんもお願いします〜」とほだされて、名前を書くことになった、とのこと。
小宮山、同行していたフジのカメラマンにも名前書かせようとしてたらしい(笑)。

今日は5試合だったため少し時間があり、おっちゃん3人で暫しプロ野球改革案をいろいろもみもみ。
まずはドラフトの話が出るが、ここで信也、
「やっぱり、裏のお金とかってあるんでしょ、ねえ関根さん土橋さん、あなた方も監督やってらしたんだから、たくさん知ってるはずですから(!)、名前出さなくていいから、ここで話してくださいよ」
と、強引に暴露ネタを要求!
しかし、そこは土橋が
「まあそれは、どこの球団でもあると思いますよ〜」
とさくっと流す、ちょっとひくひくしつつも(汗)。
そうこうするうちに、コミッショナーの役割が大事という話に進んでいくが、そこで信也、いきなり関根翁に向かって、
「そしたら、関根さんが、コミッショナーやればいいんですよ〜!ねえ関根さんっ」
関根翁「冗談じゃないですっ!もう老い先短いですし」(!)
信也「じゃあ、最後のひと仕事でお願いしますよ〜」
「最後」かいっ!!信也...。

「ネット裏のひとり言」、当番の関根翁、中日が阪神戦以来の強行軍で疲れている、特に、井端と荒木が本調子でないのが痛い、今が正念場だ、というお話。
そこで信也、土橋にいきなり質問
「落合監督って、いい監督だと思います?」
土橋、
「うう......(謎)、まあ、監督は勝てればいい監督なんですよ」
微妙...。
関根翁すかさず、
「彼は、裏方さんにとても評判がいいのね、それは、いい監督っていうことなんですよ」
と。涼しい顔でフォローに回る。
この辺が、おっちゃん、いや、おとなの会話ってやつであろう(汗)。

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●8月1日(日)達川、珍しく(?)キャラ違いの感涙語り...

オープニングトーク。
今日は、金本の701試合全イニング連続出場記録が達成された、と、にこにこ顔の信也。
お当番は土橋正幸と達川光男。

阪神vs巨人戦の解説のあと、やはりまずは、金本新記録の話題になる。
ここで達川、実は、1999年の記録開始時の直前に、金本に代打を出していました!と大ボケを激白。
しかし、多くの視聴者は、このネタが昨日の「すぽると!」出演時の使い回しであったことを知っている(笑)。
さらに、三村監督時代、松山のオープン戦で軽い捻挫をしたところ、三村に「泳いで広島に帰れ!」と怒られたが、カナヅチだったので水中翼船で帰ったら(笑)、後で「泳いで帰ってないだとぉ!?」と2倍怒られた、との話を披露(ほんまかいな...)
ここまで地味だった土橋、
「こんなに長くプロ野球見てると、そうそう感動することないんだけどね...」
不●症ですか?(こらこら)

ところがここで信也
「すいません、ちょっと私、いばってもいい?私も連続出場記録あるの知ってます?」
はぁ?
「新人シーズン全試合フルイニング出場記録。この記録を持っていたのは、去年まで、私ともうひとり、長島茂雄だけなんです。私が第1号ですよ、プロ野球が1万年続いても、第1号は佐々木なんです!」
....。
「はい、それでは次に行きましょう。」
と、言ったときの、信也のご満悦な表情ったらもう(爆)。

今日の「ネット裏のひとり言」、当番は達川。
金本記録達成おめでとう、でも、今は亡きダイエーの藤井、カープの津田のことを思いだしてしまった。
ケガはなんとかなるけれど、なんとかならん病気は、どうしたらいいんだ。
10日前の7月20日は、津田の命日だった。
津田は、打たれてサヨナラ負けした翌日に、「達川さんがいいサインを出してくれたのに、そこに投げられなくてすみません」と言ってくれた、とてもいい奴だ。
しかも、翌日人知れず、1時間早く球場入りして、スタンド際を走って、ファンに謝っていた。
もうこれ以上話すと、泣きそうなのでやめます!という話。
しかし、このとき既においらは(j_j)(j_j)(j_j)(j_j)....。

信也も土橋も、今後のこともあるから、金本には休んで欲しい気持ち半分、続けて欲しい気持ち半分だな〜、と言っていたが、達川は、いや、彼は出続けるでしょう、と一言。

ツッコミ入れつつも、最後はしんみりと締まった週末でした...。

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おいら的ナショナリズムのむずむず感は何処へゆく...

ずっと前、高校生くらいのころからずっと(人生半分やん...)、私のなかでもやもやとしていた、「個人」と「帰属集団」とのありかた。
最近、サッカーでの「あれ」を巡って、ブログ界でも、にわかにその話題で湧いているような。

あんまり考えすぎて、この酷暑に持病を悪化させたくないので(2002年の時にそうだったんだ!!)、入れ込みすぎないように、距離を置きつつ流し読みしていたんだが、あるとき、ついに見つけてしまった。
わたしの「むずむず感」を、まさにバチッと表現してくれたフレーズを...。

『「いんちき」心理学研究所』さんの、「日本の反中問題」という記事にある、
http://psychology.jugem.cc/?eid=31
「愛国心ってのはあれだろ。自分に自信の無い奴が自信の対象を国にスライドさせているだけだろ」
という一言だ。

同じく、「絵文録ことのは」さんの、「愛国心(または国という枠組みへの帰属感)反応集 [いろいろ]」
http://kotonoha.main.jp/2004/07/30patriot-reaction.html
にも、多くの発言に共感してしまった。というか、勇気をもらった。

※ダバディさんblogの、「アジア・カップの応援スタンス騒動…」という記事にも同じく共感したのだが、(私も彼も「親韓家」という共通スタンスもあり...^^;;)、残念ながらこちらは削除されて、別記事
http://dabadie.cocolog-nifty.com/blog/2004/07/post_14.html
にまとめられたみたいだ。

ていうか、個としての自分に絶対の自信がある人なんて、よっぽど「何かある人」(汗)だけではないの?
だから、帰属集団と自分をシンクロさせることで、自分のアイデンティティの一部を形成しないと、そてもやってられない、というのは分かる。
だけど、思うのは、だからといって、「個人」と「帰属集団」が、煮込みすぎのカレーの具みたいに、境界が無くなってしまうのは、危険だと思う。
自分の意見がたまたま世間の通説と同じだからと言って、「常識なんだから、そうしなさい」と人に言われたら、そんな詭弁は、すぐに見破られるでしょ。
そう、それは、帰属集団のあり方に衣を借りて、自分の思い通りにしようとしてる「詭弁」だけだと、もしかしたらうすうす感じてる人も多いと思うんだ。
それが恣意的なら、まだましで(使いこなされるとまた厄介ではあるが)、問題は、「煮込みカレー」が無意識な場合。

それは、世間的にかなり弱っちいダメダメな、私にだって同じように課せられることだ。
何しろ、上の3つの記事に「勇気づけられて」、それらにしかコメントできないあたり、やっぱり一人っきりで戦うことなんぞできない、仲間がいてほっとした、っていう心的態度なんだから(苦笑)。

話がちょっと飛ぶが、私の中で「ナショナリズム」についてのもう一つ大事な課題は、韓国のナショナリズムと私自身が、どう付き合うか、だ。
ナショナリズムといっても、その形成過程にはいろいろ違いがあるわけで、あまり多くの具体例は分からないけれど、唯一経験的に挙げられるのは、韓国の場合。

独立>南北分断後の軍事政権化では、(主に北と比較しての)政治的、経済的競争力増大のために、トップダウン数値目標的なナショナリズムが浸透していた。
ところが、70年代から徐々に、そして80年代に入って一気に、民主化のための「反米統一」を掲げた民族自決主義的ナショナリズムが増大し、現在の韓国社会をつくるもとになった。
現在は、この二つのナショナリズムが、時には激しく対立し(在韓米軍問題や、最近では大統領弾劾問題など)、時には「煮込みカレー」になって(W杯の時とか)、矛盾を抱えながら共存している。

で、マスコミの韓国関連報道を通じて見ると、どうにも「負けず嫌い韓国/熱い韓国」(笑)という描かれ方になってしまうのだが、ダバディさんも指摘されているとおり、個々の人と話すと、やはりというか、随分スタンスが違う。
「韓国は政府の影響が大きすぎ!やっぱ小さい政府がいいよね。」(byアーティスト)
「日本の自衛隊には、職業だからいいよね。韓国も兵役を廃止しないと。」(by公務員受験生)
「日本人は、過去の過ちを認めて、立派だなあと思った。」(by写真家/まじで!?)
もちろん、日本に北朝鮮籍の人がいることを聞いただけで嫌な顔する人や、朝鮮語の塾の宴会の余興で、初級クラスの生徒さんたちが、一生懸命ハングルで覚えた「我らの願いは統一」を歌うのを聞いて、頬骨がヒクヒクしちゃう人も実際にいるわけで、個人的には「んも〜、了見狭いわね」とかツッコミ入れたくなるのだが(苦笑)。

私が韓国と付き合うということは、こうした、日本のそれとはちょっと違う国家観、民族観と折り合いをつけたり、共通分母を見つけていく作業でもあるのだが、私が「個人」と「帰属集団」の2項を考えているように、まずはメディア系又聞き情報に振り回されないように(そのソースも大事ではあるのだが)、個々人とのリアルな対話を、大切にしていきたいし、相手も私に対して、そうあってくれればいいな、と思うところである。

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