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2004.06.26

「Borderline Cases - 境界線上の女たちへ」展オープニング

今日は、表題の通り「Borderline Cases - 境界線上の女たちへ」展のオープニングイベントがあり、私も行ってきた。

オープニングパフォーマンスは夕方5時からだったのだが、家を出るのにもたもたしてしまい、会場のある恵比寿の駅に着いたのがちょうど5時...。
あわてて駒沢通りを小走りしていたら、地図を見ながら歩いている、韓国人らしい女性の二人組がいた。
「いっしょに行きましょうか?」
と声をかけ、話しながら歩いていると、ひとりは梨花女子大の研究者、もうひとりは「韓国女性映画祭」の企画をされている方で、出展作家のパク・ヨンスクさんのお友達だった。
わし、気軽に声かけすぎ...(汗汗)。

会場の「A.R.T.」に着くと、もう最初のイトー・ターリさんのパフォーマンスが始まっていた。
パフォーマンスの内容や印象を、文字で書くというのは難しいのだが、人の内面にある恐れやとまどい、ユーモアや怒りを感じさせてくれる、すばらしい構成だった。
少し間をおいて、高橋芙美子さんのパフォーマンス。
自分の体の部位を、紙で魚拓のように取っていき、それで身体像を構成し、最後にトルソと自分の体をギャラリー前の路上に、ディスプレイのように晒す。
そこはかとないユーモアとアイロニー、毅然さが印象にのこるパフォーマンスだった。

地下のパフォーマンス会場を片づけて映像作品を設置している間に、1階ではパーティが始まった。
写真家のパク・ヨンスクさんを紹介されたが、この方、実は私が留学時代、ソウル市立美術館(移転前)で行われた市民講演会で、講演をされていた方だった!
そのことに気が付いて、お互い「縁が深いですね〜」と大笑い。
大変気さくで明るく、周囲の雰囲気を楽しくしてしまうパク・ヨンスクさん、ますますファンになってしまった。
今回は、尹錫男(ユン・ソクナム)さんも来場されていた。木像の作品は有名だが、今回「母は19歳」というドローイングと文章を合わせた小品のシリーズも出品されており、それがとても心を打った。

出光真子さんの映像作品は、太平洋戦争時代の映像を使いながら、この状況を現在の日本社会の危うさと重ね合わせて見せている。
映像を観ること自体ももちろん、少し下がって、映像と、それを観る人たちの影を一緒に観ると、まさに「過去」と「現在」の関係性を表したインスタレーションのようにも見える、さまざまな意味を感じさせてくれる作品だった。
嶋田美子さんは、今回は「家族の秘密」というテーマで、来場者が自分の家族の秘密をこっそり書き(もちろん個人を特定できる表現は外して)箱に入れ、作家がそれを定期的に開けて、メッセージボードとして制作し引き出しにしまっていく、という作品を出している。
正直、嶋田さんの作品には、ちょっとストレートすぎて、いわゆる「右脳」より「左脳」で観てしまうような印象を持っていたのだが、今回のような参加型の、これから動き始めるような作品は、なかなかに面白そうだ。

あまり大きくないスペースで、参加者も女性が、また日韓に関わりのある人が殆どだったのだが、会場はなかなか盛り上がっていて、明日のシンポジウムも楽しみだ。
今日はひとまず第一報でこのへんで...。

#個人的にも、久しぶりに韓国語たくさん使って、いろんな人と話せて楽しかったな。
ご覧の通り、最近ブルーになることが多いのだが、前向きな気持ちになれた1日だった。


展覧会情報のURL:
http://home.interlink.or.jp/~reflect/borderlinecases/

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Comments

私は二パフの元スタッフで芙美子さんと韓国とポーランドのアートフェスティバルに参加した。カメラマンの村山と申します。もしご存知でしたら芙美子さんの連絡先を教えて頂けないでしょうか?お手数ですが宜しくお願いします。
                                     村山拝

Posted by: 村山雄一 | 2005.10.07 at 12:56 PM

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